2384 老化を抑え、寿命を延ばすには

■ 老化を感じるとき
□ 睡眠が浅くなり早起きに
□ 筋肉が落ち脂肪がつきやすくなる
□ 味覚が変化 脂っこいものが苦手に
□ 皮膚が乾燥するようになる

2384 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康「老化を抑え、寿命を延ばすには」

誰もが逃れることのできない老い。
その老いを少しでも遅らせようとする研究が
進んでいる。
サーチュインという遺伝子が、老化を抑える
のに、重要な働きをすることが分かってきた。
高齢の猿に、通常の餌を与えるグループと、
餌を30%カットしたグループで追跡調査を
行った。



通常の餌のグループは毛が抜け落ち、
皮膚の老化が進んで、シワシワになった。
対して、餌を30%カロリー制限した猿の
毛並みは艷やかで、シワも少なく若々しい。

サーチュインという酵素は、毎日の食事を
カロリー制限することで活性化し働くのです。
人体が生存するために必要な機能を高める
ことが、老化を抑え寿命を延ばすのです。

体の中の臓器、中でも筋肉は、
互いにコミュニケーションを取り、老化を遅
らせ、健康寿命を延ばす働きをする。

私たちの体の体温やホルモン分泌などは、
24時間周期でリズムよく繰り返される。
このリズムに乱れが生じると、私たちの体に
様々な健康上の問題が生じてくる。

リズムの周期は歳とともにだんだん崩れてく
る。このリズムを正常に保つことが、健康
寿命に大きく影響するのです。

サーチュインは、カロリーを抑えた規則正し
い食生活・睡眠など、体のリズムの周期
を正常に保つときに、働いてくれるのです。

2383 健康は運動量に比例する

2383 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康 「健康は運動量に比例する」

筋肉から分泌されるホルモンは、血流に乗っ
て全身に運ばれ、様々な臓器を活性化させる。
脂肪の燃焼を促進し、糖尿病、高血圧、認知
症を抑制する。骨の形成を促し、血管の老化
動脈硬化のリスクを下げるなど、多種多様の
働きをする。
また、老化に伴う毛細血管の消滅を防ぎ、
代謝を高め、シミやたるみを改善する美肌
効果をもたらす。

筋肉からの分泌ホルモンは、日々の筋トレ
など、運動量が多いほど増加する。
日常生活では、近距離は車を使わず歩く・・
しかも早歩きで。駅のエスカレータは階段を
使うなど工夫する。
休日には、ジョギングやウオーキングで
汗を流す。部屋で長時間テレビを見る合間に
スクワットなど軽い筋トレを取り入れ、習慣
化する。
老化に伴い運動量が減ると、使われなくなっ
た筋肉からは逆に、健康に悪影響を与える
ホルモンが分泌され、老化を早めていく。

いつまでも若くありたいと願うなら、
若いうちから運動を習慣化することです。
筋トレなどで泌されるホルモンの力を最大限
に活用して、健康寿命を伸ばすことがカギに
なる。

    東京医科歯科大学教授/加藤浩晃

2380 消毒を徹底したら感染症は防げるか?           

2380 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康
「消毒を徹底したら感染症は防げるか?」
高齢になると体力が弱り、病気、特に感染症
にかかりやすくなる。近年は、口から氣道に
細菌が流入する誤嚥性肺炎が流行し、
新型コロナとインフルエンザ、誤嚥性肺炎の
3つの感染症が同時に流行している。
私は口臭、歯周病、歯肉炎、ムシ歯などに
効く徹底抗菌を総称した「薬用ハミガキ」を
常用している。
ところで口内を消毒して、病原性細菌やウイ
ルスを死滅させれば、感染症は予防できるだ
ろうか?・・答えは否である。
ヒトの体には、常在菌など多くの細菌が住み
着いていて、生体と協調して健康を保ってい
る。
例えば、大腸菌は大腸の中にいると無害で、
消化吸収、ビタミン合成などの重要な役割を
する。
3グループに分けてインフルエンザの発症率
を調べた。
① 1日3回水でうがいをする
② 1日3回消毒薬入り薬でうがいをする

③ うがいをしない

②のグループが最も発症率が高く
①と③では発症率に差がなかった。

大腸菌に限らず、菌は通常のすみかにいる分
には人体には有益なのです。
②の口内を殺菌して、常在菌のバランスを
壊したことにより、むしろ病気を引き起こし
てしまうのです。

徹底抗菌を総称した「薬用ハミガキ」の使用
は、常在菌のバランスを壊してしまうので、
歯を清潔にすることを目的としたハミガキに
切り替える必要があるのです。

私の歯みがき選びは間違っていたようです。

      東海大学医学部口腔外科教授
                 太田嘉英