2380 消毒を徹底したら感染症は防げるか?           

2380 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康
「消毒を徹底したら感染症は防げるか?」
高齢になると体力が弱り、病気、特に感染症
にかかりやすくなる。近年は、口から氣道に
細菌が流入する誤嚥性肺炎が流行し、
新型コロナとインフルエンザ、誤嚥性肺炎の
3つの感染症が同時に流行している。
私は口臭、歯周病、歯肉炎、ムシ歯などに
効く徹底抗菌を総称した「薬用ハミガキ」を
常用している。
ところで口内を消毒して、病原性細菌やウイ
ルスを死滅させれば、感染症は予防できるだ
ろうか?・・答えは否である。
ヒトの体には、常在菌など多くの細菌が住み
着いていて、生体と協調して健康を保ってい
る。
例えば、大腸菌は大腸の中にいると無害で、
消化吸収、ビタミン合成などの重要な役割を
する。
3グループに分けてインフルエンザの発症率
を調べた。
① 1日3回水でうがいをする
② 1日3回消毒薬入り薬でうがいをする

③ うがいをしない

②のグループが最も発症率が高く
①と③では発症率に差がなかった。

大腸菌に限らず、菌は通常のすみかにいる分
には人体には有益なのです。
②の口内を殺菌して、常在菌のバランスを
壊したことにより、むしろ病気を引き起こし
てしまうのです。

徹底抗菌を総称した「薬用ハミガキ」の使用
は、常在菌のバランスを壊してしまうので、
歯を清潔にすることを目的としたハミガキに
切り替える必要があるのです。

私の歯みがき選びは間違っていたようです。

      東海大学医学部口腔外科教授
                 太田嘉英

2379 長生きは、口の中の4健康を保つ

2379 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康
「長生きは、口の中の健康を保つ」

高齢者の口の中の状態が、要介護リスクや
死亡率に大きく関わることが明らかになった。
かむ飲み込むなどの機能低下は、体力の維
持や栄養状態に関わる重要な要因で、定期的
な歯科健診や早期治療が、健康寿命を伸ばす
鍵になるのです。

高齢者のの残数は60代で20~24本、
70代で15~20本、80代で8~15本
まで減少する。20本以上残存歯があれば、
食生活に不自由なく、健康寿命延伸につなが
るのです。
75歳以上の高齢者を対象にした調査では、
健康な歯や治療済みの歯が多いほど、死亡率
は低くかった。

歯が全くない人は、21本以上以上残ってい
る人と比べ、死亡リスクは1.7倍になる。
84歳の私の残数は22本・・2ヶ月に一度
歯科で歯垢を除去し、口内の清潔を保つよう
にしている。
虫歯の炎症は噛む機能を低下させ、健康に
影響する。虫歯で食事の内容と量に偏りが
生じ、栄養不足や体重減など、老化を早める
要因になる。
定期的に歯科を受診し、歯の健康を保って
いる人は、健康寿命が延びるのです。

2372 40歳以上の7割が夜間頻尿に(2)

2372 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康
「40歳以上の7割が夜間頻尿に(2)」

尿トラブルは人に相談しにくいが、原因を明
らかにして適切な治療を受ければ、かなりの
改善が見込める病です。

就寝前の飲酒、コーヒーのカフェン塩分
過剰摂取、高血圧糖尿病心不全服用薬
の影響などが関与します。
こうした症状は足にむくみが起きやすい。
夜横になると溜まった体液が腎臓に汲み上げ
られ、血液量が増えて夜間多尿の一因になる。

就寝前に”つま先立ち”運動を繰り返す。
また仰向けに寝て、両足を椅子の上の高い
位置に上げるなどして、血流を促すと効果が
ある。

血圧の高い人は、尿を産生する腎臓への血流
が増えて多尿になる。夜間血圧が高いままだ
と、夜間頻尿になりやすい。
通常、朝まで眠れるよう睡眠中は尿量が調節
されるが、40歳を過ぎる頃に崩れ出し、
夜間に産生される尿量が増えてくる。

夜間多尿は、まずこうした疾患の治療を十分
に行うこと。就寝前の水分摂取量を減らす
と、などが大切です。
ポイントは、これを就寝約2時間前に行い、
排尿してから就寝するようにします。

                   日本経済新聞「カラダづくり」