2232 認知症患者と共生する社会

「お金を盗まれた」「物がなくなった」と、
一緒に暮らす高齢の母が頻繁に言うように
なった・・どうしたらいいか
わからない。
認知症の症状が出たとき多くの家族が戸惑う
のです。
80代の母が最近、部屋の中でずっと何かを
探している。大切な現金や通帳を失くさない
ように、引き出しの奥にしまい込んで・・
しまい込んだ場所を忘れてしまったようです。
 

嫁に「お前が隠したんだろう」と突っかかる。
誰も物を取ったり、隠したりしていないのに
認知症状で「盗まれた、嫁が取った」と思い
込んでいるのです。

お昼ご飯を済ませて1時間もしないのに、
「ご飯はまだ」と台所をうろつく・・

認知症になると、新しいことを記憶するのが
難しくなる。引き出せる記憶がなければ、
少し前に起きた出来事でも、その人にとって
は「無かったこと」になる。

ここにあったはずの財布や車の鍵が、
突然目の前から消えたら、誰でもあわてます。
探し続ける物は、その人にとって大切で愛着
のある物が多いのです。

しかし「忘れてしまった」ことを自覚するの
は難しいのです。自分にとって大切な物が
無くなることが重なると、身近にいる家族を
疑ったり、怒ったりするのです。

2220 夏場の体調不良を予防するには

7月下旬、34度を超える極暑で寝苦しい
日が続いている。予報では北陸の梅雨明けは
8月1日で、例年より梅雨明けは遅い。
 

夏の始まりには、頭痛や関節の痛み、めまい
倦怠感など、様々な体調不良に悩まされる。
こうした体調不良の原因には大きく3つある。
1つは「自律神経のバランスの乱れ」
自律神経には交感神経と副交感神経があり
それぞれ異なる働きをしながら、健康な状態
を保っている。
寒い時には、交感神経が皮膚表面の血管を
収縮させて、体温を逃さないようにし、熱い
ときには、副交感神経が血管を拡張させて熱
を逃がす。

熱帯夜が続き寝不足になると、自律神経に
負荷が
かかり、バランスを崩してしまう。
2つ目の要因は「心理的ストレス」
猛烈な暑さの中外出すると、脳内で作られる
神経伝達物質の量が減り、気分が落ち込み、

倦怠感に襲われる。

こうした不調に陥りやすい人は、体の中の
一部に水分が偏り集まる体質で・・車酔いす
る人、夕方にむくむ人などが陥る。
例えば、内耳のリンパ液が過剰にたまると、
めまいを起こす。

自律神経の乱れを防ぐには、規則正しい生活
、十分な睡眠、軽い運動などが不可欠です。
また、夏に向かって行いたいのが、暑さに体
を徐々に慣れさせ、暑さに強くなることです。

私の場合は炎天下のゴルフ・・体中から汗が
吹き出し、9ホール終わるころにはタオルは
ぐっしょり。
汗をたっぷりかく運動で、効率的に体熱を逃
がし、自律神経の乱れを抑えるだけでなく、
体の中に停滞している水分を排出してくれま
す。