2259 交通事故で加害者になったら/[2] 刑事事件

不幸にも、人身事故の加害者になった時
法律上、3通りの事件として処理されます。
民事事件、刑事事件、行政処分です。

■前号は民事事件。今号は刑事事件です。
交通事故で相手に怪我を追わせたら、
刑事事件になります。
運転手に過失があれば「過失運転致傷罪
相手が亡くなったら「過失運転致死罪
になります。
また運転が悪質に場合は「危険運転致死罪
が適用され、以下の運転が該当します。

①アルコールや薬物で正常な運転ができない
②進行を制御できないほどの高スピード運転
③しつこいあおり運転
④信号を無視し、重大な危険を伴う速度での
    運転
⑤反対車線など、通行禁止道路を高速で運転


人身事故は警察が捜査します。重大な事故の
場合は、運転手が逮捕されることもあります。
急ブレーキで相手が車に驚いて転倒した・・
交通事故なのか?
はっきりしない場合でも、過失運転致死罪が
成立することもあるので、必ず警察に連絡
するようにします。
故意に事故現場を離れると「救護義務違反
(ひき逃げ)」になり逮捕されます。

子どもが被害者のとき、痛みを説明出来ない
ことが多く、仮に「大丈夫」と言っても、
親に連絡して現場に来てもらうようにします
事故の目撃者がいるときは、警察が来るまで
いてもらうか、連絡先を聞いておきます。

2258 交通事故で加害者になったら/[1]民事事件

83歳になった私。手放した後の不便さを考
えると、車を手放せない・・交通事故を起こ
さないよう、安全運転を心がけることでしょ
う。
不幸にも人身事故の加害者になったら、
法律上3通りの事件に分けて処理されます。
民事事件」「刑事事件」「行政処分
の3通りです。


民事事件
被害者に対して賠償責任が生じます。
人身事故を起こしたら、まず消防と警察に連
絡し、自分が加入する保険会社に知らせます

怪我をした被害者が「大したことない」と
言っても、後日症状が出る場合もあるので
必ず警察に「事故証明書」を作成してもらい
ます。
また念のために病院で受診してもらいます。

車同士の事故で、相手が怪我をしていれば、
人身事故の事故証明書」が・・
怪我をしていない場合は、
物損事故の事故証明書」が作成されます。

なお後日症状が出た場合は、人身事故に切り
替わることがあります。
相手との間で、過失の割合を争うことがある
ので、事故後ドライブレコーダーのデーター
が上書きされないよう、保存しておきます。

示談交渉は保険会社がやってくれます。
調整でもめたときは、弁護士に依頼して解決
するようにします。

2255 定年後の快適な生活を維持するために

定年後の健康で活動的な第二の人生に思いを
はせる・・気になるのは定年後に想定される

生活に必要な出費の金額・・
充実した生活を維持するためには、現役の
40代から資金計画を立てておかなければ、
定年間近になってからでは遅すぎる。

月々の支出は? 収入はどれくらい見込める
のか?資産をどのようにして取り崩していく
のか?
総務省によると、65歳以上の無職の夫婦の
1ヶ月の生活費は約25万円。
住居費や食費、交通・通信費、娯楽費など
年間約300万円になる。

生活費のほか、大きな支出が見込まれるのは
介護費用・・住宅のバリアフリーや、介護
ベッドの購入に約74万円。
毎月介護にかかる費用は約8万3千円。
介護期間は平均5年、1人あたり580万円
になる。
65歳以上の夫婦の医療費の平均は月額
1万7千円(年/約20万円)。

持ち家劣化による
修繕費の支出も大きい。
キッチン80~150万、
浴室80~110万、トイレ20~40万、
外壁・屋根補修130~250万円。

住宅ローンは65歳までに完済するようにし
たい。また、子どもが就職するタイミングに
なれば、大学などの教育費用もなくなる。

リタイヤ後、夫婦で海外旅行の計画も費用が
かさむだけに、余裕がなければあきらめるし
かない。