2211 釈迦の教え/一切皆苦

仏教の教えには、この世の真理を解き明かす
4つのキーワードがあります。

一 切 皆 苦
人生は、自分の思い通りにならないことばかり
である。仏教における”苦”とは、単に苦だけ
でなく「思い通りにならない」の意味があり、
この”苦”には「四苦八苦」という八つの苦しみ
があります。
諸 行 無 常
人生ははかなくもむなしいものだ。
宇宙万物全てのものは移り変わり、また生まれ
ては消え去る
運命を繰り返し、永遠に変わらな
いものなどない・・
諸 法 無 我
自分の命も財産も、全て自分のものと思いがち
だがそうではなく、世の中のあらゆるもの全て
が互いに影響し合う因果関係によって成り立っ
ている。
自然環境も同様、絶妙なバランスのうえに成り
立っている。
そうした中で自分が「生かされている」ことに
気づくのです。
涅 槃 寂 静 」(ねはんじゃくじょう)
煩悩を脱し、あらゆる現象に一喜一憂すること
なく、苦しみから脱して「さとり」の真理に
到達した涅槃(ねはん)の境地に至ること。
仏教の出発点は「一切皆苦」人生思い通りに
ならないことを知ることから始まります。
何故苦しみが生まれるのか?仏教ではこの原因を
諸行無常
すべては移り変わるもの・・
諸法無我
すべては繋がりの中で変化していくという
真理にあると考えます。これら仏教の教えを
正しく理解したうえで、世の中をとらえること
ができれば、何事にも一喜一憂することなく、
心が安らいでいく・・
苦しみから開放されるのです。
これが仏教の目指すべき「涅槃寂静」”さとり”
です。