2206 暮らしやすさ日本一を追求する福井県

「地味にすごい!福井」・・福井県のキャッ
チフレーズです。何がすごいのか?

福井県は世界トップシェアを誇るような企業
が多く、安定した雇用環境を背景に、女性や
高齢者の就業率も高い。
持ち家率が高く、三世代同居も全国平均を
上回る。
福井県の強みは教育・・「ふく育県」を合言葉
にゆりかこから巣立ちまで、切れ目のない
経済支援を行うなど、子育て・教育環境の
充実にも力を入れている。

待ちに待った北陸新幹線、福井県敦賀まで
3月に開業した。
東京・福井間の所要時間は36分短縮され、
2時間51分。首都圏から福井を訪れる観光
ビジネス客が増えている。

国内最大級で、世界3大恐竜博物館の一つ
「県立恐竜博物館」は、恐竜の全身骨格数は
50体。
パノラマ映像を実体験出来る3面シアターな
どを拡充させ、恐竜列車や恐竜ホテルなどの
魅力も加わる。
昨年7月から4ケ月で60万人が訪れる人気
スポットになっている。

三方五湖には360度パノラマを楽しめる
「天空テラス」や、7万年の地層を観察でき
る「年縞博物館」が整備され、一乗谷朝倉氏
遺跡、森と遊ぶアドベンチャーなど、観光地
の磨き上げも進んでいる。

北陸新幹線は今後更に西に伸び、東京と新
大阪を結ぶ700㌔が全線開通すれば、沿線
人口4200万人、東海道新幹線に匹敵する
レインボールートが誕生することになる。

2205 富山県の人口100万人割れ目前

■ 北陸三県の人口      ▲減少率
石川県  33位  111.8万人 ▲0.67
富山県  37位  100.7万人 ▲0.87
福井県  43位     75.3万人 ▲1.00

「富山県の人口100万人割れ目前」

富山県の人口は今年100万人の大台を割り
そうだ。
昨年9月1日時点で100万7100人と、
この一年間に約10080人減少した。
来年2024年には100万人を切ることに
なる。
1年もたたないうちに1%近く減少する。
富山県の人口が100万人に満たないかっ
たのは、70年前、戦後まもない1949年
にさかのぼる。
富山県は水力を中心とする安い電力で工場を
誘致し、医薬品を含む化学や電子部品、
機械といった製造業で経済を成長させてき
た。
製造業への依存度が高いことが、将来
の人口影響する若い女性の流出につながっ
ていく・・20~22年の若者が県外に転出
していく状況を見ると、男性1693人に対
して女性は3698人と、2.2倍に達する。

原因は、女子大生が製造業への就職をちゅう
ちょする傾向があることです。生産現場があ
る企業は、産休や育休を取りづらいという
イメージを持っている。

更に、自分は違う業種で働いても、結婚相手
が製造業の勤務者であれば、その彼も育休を
取りづらい・・
それなら県外に出て仕事や結婚相手を見つけ
よう、との姿勢になる。石川県能登地方も、
急速な人口減少に悩んでいる。その大きな
原因は嫁不足にある。
若者が故郷に残り、就職して生計を立てよう
にも、嫁不足の慢性化で嫁の来てがなく、
若い男性の流出を止められずにいるのです。

日経新聞

2204 北陸三県の人口/2050年に24%減

■北陸三県、30年後の推定人口
富山県  76万2千人(26.4%減)  65歳以上(41.4%)
石川県       89万7千人(20.8%減)  65歳以上(38.3%)
福井県       57万3千人(25.3%減)  65歳以上(40.3%)

厚労省が昨年12月に発表した「将来推計人口」によると
30年後、2050年の北陸三県の人口は223万2千人になり、
2020年の293万5千人に比べ24%減少する。
今後30年間で、
なんと福井県の人口に匹敵する70万人減る
ことになる。
人口は、全国平均(17%減)より北陸は減り巾が大きい。
人口に占める65歳以上の割合も、30%から10%増え
「5人に2人が老人で40%を占める」ようになる。

大地震の頻発で、能登地区の家屋の90%が被害を受けた。
高齢化率が高い事もあって、復旧を諦め、故郷を離れ
る住民が
増えてくるだろう。
現在でも、全戸数の半数が空き家の村があるというのに
更に住民が減っていくと、自治体の税収は減少・・
一方で、高齢化による社会保障費が増えていく。
地方財政は破産状態に陥り、更に人口減少に拍車がかかるだろう。