2272 トランプ氏、就任初日26の大統領令に署名

2272 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「トランプ氏、就任初日26の大統領令に署名」

就任式で、返り咲いたトランプ氏は
「石油を掘って掘りまくれ!」
まさに革命ともいえる動きを見せた。

就任式の後の支持者集会で、新たな大統領令
に署名。初日だけで26の大統領令に署名。
その政策は1期目より先鋭化している。

バイデン時代の78の大統領令を撤回する
気候変動を抑制する「パリ協定からの離脱
不法移民強制送還」「性別は男と女のみ
ゲイやレスビアンの権利を認めない。

「米国で生まれた不法移民の子の国籍付与
を見直す」大統領令には、22州が提訴。
「大統領は王ではない、一筆で憲法を変える
 ことはできない」と、連邦地裁が大統領令
の差し止めを求めた。

四年前、バイデン氏の大統領当選を認めず、
議会を襲撃して死者9人、負傷者140人を
出し逮捕され、服役していた極右団体創始
者などの重罪犯を、就任初日に恩赦した。

今回の選挙ハリス氏7500万票、トランプ
氏7700万票。国内が分断し孤立した米国
を、今後どのように修復統合していくのか?
大きな課題として注目していくことになる。

この分断の本質は・・
トランプ氏自らが”操り人形”になっている
ことです。
デジタル金融複合体やシリコンバレーの
巨大企業が政権の後ろ盾になり、政権を
都合よく利用し、規制緩和をもくろんでいる

              日本経済新聞

2271 いらいらがつのるお客様相談室

2271 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「いらいらがつのるお客様相談室」

居間のエアコンが故障し、暖房が効かない。
買ってまだ3年。確か10年保証のはず。
メーカーのお客様相談室に電話した。

自動音声が、該当するNOを押すよう促す。
続いて「なお、通話の内容を録音させていた
だいております」・・警戒心がにおう。
「混み合っていますのでそのままお待ち下さ
い」・・待つこと3分、またかけ直す。
何度かけても直ぐに繋がることはまずない!
かけ直そうか、このまま待とうか・・
イライラしてくる
やっと生身の女性につながってホッとしたら
「お客様どうされました?」
故障にきまってるでしょう!

型式番号、買った店など細かく聞かれた。
室外機の周りに障害物がないか、リモコンは
作動するか等々、なかなか自社製品の故障
は認定しない。あげく修理費がかかるという。

10年保証では? すると「量販店の保証
なのでそちらにおかけ直しください」
1からやり直しだ・・さすがにうんざりした
表向き丁寧、でも人の心を阻害するこの
システムは何だろう。

お客様相談室・・どこへかけてもつながる
ことはない。一見親切な誘導に思えるが、
”心”が感じられない。苦情を言う側は、
杓子定規な応答にいらだつ。

2268 認知症という病

2268 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康「認知症という病」


認知症という病は、人間らしさの一部とみな
されるものが、一つひとつ失われていくのを
自覚したとき、初めて知ることになる。
日頃、当たり前に思っている間は気づくこと
がない。
例えば会話・・相手の言葉を受けて答えたり
質問したりするには、直前に語られた内容を
ごく短い間、覚えている必要がある。

この”短期記憶”をなくすと、言葉のやりと
りができず、同じ会話を繰り返すようになる
また”時間と空間の認知”は、あらゆる
行動の基本になるが、この能力が壊れると、
居場所を探してさまようことになる。

認知症の前段階「軽度認知障害」を発症した
ころ、『まるで暗い洞窟の中へ入って行くよ
うな気持ちになった』という。

ついこの間まで当たり前にやっていたことが
出来なくなる・・
今がいつで、ここがどこか?わからなくなる
不安と孤独は、患った本人しか分からず、
幼い少女のようにおびえるのです。

5年後の2030年には、65歳以上の
7人に1人が認知症になるという。
老いとともに誰もがなりえる病・・
私たちはその病に苦しむ人たちのことを、
どれほど理解しているだろうか・・

                                   日経新聞「春秋」