2301「男性にもある更年期障害」

2301 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
 心と体の健康「男性にもある更年期障害」

男性にも更年期障害がある・・最近注目され
る、中年以降の男性が健康を阻害する症状
です。
女性の更年期障害は、閉経後5年くらいで
収まります。ところが男性の更年期は収まる
ことなく、生涯悩まされることになる。

「疲労感やほてり」「集中力記憶力の低下」
「不安やイライ・眠れない」「性欲減退」
そんな悩みを抱える、40代以降の男性が
増えている。
「男はバリバリ働いてなんぼ」・・症状があ
っても「弱みを見せられず」一人落ち込む。
これらは男性更年期と呼ばれる症状です。
症状は健康診断では現れないため、
自覚しづらい。
原因は加齢やストレス、生活習慣の乱れなど
による、男性ホルモンの低下がある。
男性ホルモンは20代でピークを迎え、
30代以降は年に1%ずつ減少していきます。

中間管理職の40代はストレスがきつくのし
かかる。加えて運動不足、夜の接待など、
不規則な生活が重なると更に加速していく。

男性ホルモンの低下が、男性更年期障害の
主な要因になり、「疲労感や精力減退、うつ
、筋力低下、体脂肪増加」など、様々な症状
を引き起こします。

症状は生活習慣を改善することで、男性ホル
モンの更なる低下を防ぎ、症状も軽減する。
特に効果的なのは、運動食事で生活習慣を
改善することです。

2300 西軍の敗将・宇喜多秀家と加賀藩

2300 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
歴史から学ぶ「西軍の敗将・宇喜多秀家と加賀藩」

東京から290km・・太平洋に浮かぶ孤島
八丈島。かって八丈島は罪を犯した者が流さ
れる流刑の島だった。江戸時代までにおよそ
1900人がこの島に流人として流されている

その一人に戦国大名・宇喜多秀家(1572
~1655)がいる。秀家は天下分け目の
関ケ原の戦いで、西軍の主将を務めた武将で
す。
戦いの結果、徳川家康の東軍が勝利した。
捉えられた小西行長、石田三成、安国寺恵瓊
は、反逆の首謀者として斬首された。
ひとり秀家は、逃げ延びることに成功した。
                             
秀家には頼るべき縁者があった。勝者家康に
組みした前田家である。秀家の正室・豪姫は
前田利家の四女。利家の正室芳春院は娘の夫
秀家の身をあんじた。

関ケ原の戦いから1年後の1601年、
前田家の支援を受けた秀家は、堺から船で
薩摩に逃れた。
ところが1603年、薩摩島津家と家康が
和睦すると、その証として秀家の身柄は家康
の元に送られた。
一方で、島津家は秀家の除名嘆願を家康に
訴えている。背後に加賀百万石前田家もいた。

家康は西国大名たちの訴えを無視して、

おいそれと秀家を死罪にできないと、悩みに
悩んだ。3年後の1606年、秀家を八丈島
へ流罪にした。
八丈島は飢饉の島・・死罪より過酷な島流し
に・・家康は、秀家を絶海の孤島に送ること
で社会と完全に遮断したのです。

その年の4月、秀家は二人の息子と家来10
人を伴い、八丈島に上陸した。そこには本土
とはかけ離れた暮らしが待っていた。

折しも前年、八丈島で火山が噴火!
溶岩石や火山灰が地表を覆い、作物が実らず
島は食糧難に陥った。秀家と家臣たちは、
島に生える野草や根まで食べ、かろうじて
命をつないだ。

窮状は義母芳春院にも届いた。前田家から
1年おきに米や金子が届けられた・・
流罪人となった秀家の命は、前田利家の正室
芳春院によって、細々とつなぎとめられてい
たのです。
秀家の島での暮らしを支えた加賀藩は、
2代藩主前田利常(1594~1658)の
時代になっていた。

島流しから20年以上過ぎたある年、加賀藩
は八丈島に使者を派遣し、「幕府の許しを得
て秀家殿を我が加賀藩に迎い入れ、10万石
の所領を与えよう」と御赦免を進言した。

これを聞いた秀家・・待ちに待った本土への
復帰の機会が、ついに訪れたのです。
自らに付き従った家臣や息子たちを、島で命
を終えさせるのは口惜しい。

いや待て!あの関ヶ原で西軍の主将を務め、
敗れた己が、加賀藩や幕府の温情にすがり、
十万石を得たところで何の価値があろうか。
共に戦い斬首された三成たちを思えば、
生き恥をさらすだけではないか・・
流人として島にとどまり、静かに生をまっと
うするのが武士たるものの姿ではないか・・・

悩み抜いたすえ、ありがたい申し出を断った。
島流しの後、修験者のような暮らしをした
秀家。ストレスから開放された八丈島で
1655年83歳まで生きながらえ、人生を
終えた。

2298 パチンコ機器の「平和」アコーディアを買収

2298 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「パチンコ機器の「平和」アコーディアを買収」

パチンコ機器メーカーの「平和」は
昨年
12月、国内にゴルフ場を173ケ所
保有する最大手のアコーディア・ゴルフを、
5100億円で買収すると発表した。

平和はパチンコ市場が縮小するなか、
若者や女性のゴルフ需要を開拓して成長を
目論み、2012年アコーディアに対して
敵対的株式公開買い付けを実施・・
不成立になった経緯がある。

平和は、国内にゴルフ場を148ケ所保有し
合わせると321ケ所の世界最大級
のゴルフ場を保有する会社になる。

国内のゴルフ場市場は、新型コロナウイルス
禍で7000億円台まで落ち込んだが、
23年は9390億円と、コロナ前の水準に
まで回復している。
現在、国内のゴルフ人口は、1990年代の
1500万人から、23年は530万人まで
落ち込んでいる。
今後、女性や訪日外国人など、新たな客層の
開拓が課題になってくる。

                                                 日本経済新聞