2209 韓国の書道/ハングル書芸

韓国にも複数の書道があることを知らなかった。
韓国でも中国や日本同様、漢字の書に似たハン
グル書芸が盛んだ。
日本では書道と言うが、韓国では書芸という。

国のことばであるハングルは、1446年朝鮮
王朝の世宗大王により公布された表音文字です。
母音と子音すべて
合わせると40個で、世界の
言葉の発音のほとんどを書き表せる。

数多くの漢字やひらがなを使う日本の書道に比べて
一見単純に見えるが、それだけに書芸は美的センス
が問われる難しさがある。
ハングル書芸には、主に4つの書体があります。

[ 板本体 ] (パンポンチェ)  写真左上
創製時の文字で、日本の漢字では「てん書」に
当たり、素朴で力強い字体です。

[ 正字体 ] (ジョンジャチェ)  写真右上
朝鮮王朝期に宮中の女官たちが、坂本体を発展
させた字体で、宮体と言われ、日本の「楷書」
に当たる。

民 体 ] (ミンチェ)  写真左下
民体は自由な書き方で、決まりごとがない。

フルリム体  ]     写真右下
フルリム体は、リズミカルで躍動感があり、
日本の「行書」に近い。

日本人で書芸を習う人は、韓流ドラマや料理に
興味を持った中高年の女性がほとんど・・
難しいけれど面白いという。

2208 森信三/心に残ることば

「修身教授録」で知られる、昭和の日本を代表する
教育者”森信三”先生は、人との出会いについて
以下の言葉を残している。
人間は 一生のうち 逢うべき人には必ず逢える

 しかも 一瞬早すぎず 一瞬遅すぎない時に 

私の人生80年を振り返ると、28歳の時、38歳
の時、54歳の時・・何れも人生を左右する大きな
岐路に3度出会っている。

新たな志を立て、行動を起こしたその時、志実現に
不可欠な人物が現れ、パートナーとして手を差し伸
べ、背中を押してくれた。
それも”一瞬早すぎず、遅すぎず”

一番必要な時に、かけがえのない出逢いがあったの
です。その不思議な出逢いは、その後志が叶えられ
たとき、「もう用はないでしょう」と言わんばかりに、
スゥ~と消えていったのです。

幾度かそのような体験を繰り返して、運を呼び込む
不思議な出逢いに感謝するのです。

チャンスに出会わない人間は1人もいない・・
 それをチャンスにできなかっただけである  
アメリカの実業家、アンドリュー・カーネギーの言葉
です。
人生を左右する”運・不運”はある日突然やってくる。
チャンスは前髪でつかめと言う。
チャンスの神様は前髪にしかない・・
前髪をつかむチャンスは
一瞬で通りすぎていく。

2207 未婚率上昇/5人に1人が孤独死する

厚労省は2023年の人口動態統計を発表した。
日本の人口は、2056年に1億人を割ることが
予測される。生涯結婚しないまま、未婚のまま
亡くなる65歳以上は・・
2050年には高齢者の総死亡数に占める割合は
18%、32万人のほぼ5人に1人と、未婚率が
上昇し、2020年比の4倍に増加する。

50歳時点での男女の未婚率は、1990年は
4~5%、2020年には男性で28.3%、
女性で17.8%に高まった。

家族を養う経済力不足、子育てへの不安、
女性の社会進出、生活環境の向上など、
様々な要因から結婚に対する意識が薄れつつある。

5人に1人が1人孤独死する・・
社会や慣習への影響は計り知れない。
後願の憂いをなくそうと、血縁によらない埋葬や、
遺品を第三者に委ねるケースが増えてくる。

身寄りなしに暮らす老人の異変をどう察知するか?
孤立は、認知症や孤独死のリスクを高める。
厚労省の調査では、1人暮らしの高齢男性の15%
は、半月間の会話が1回以下にとどまった。

女性の3倍、高齢夫婦世帯の5倍・・男性は隣近所
地域社会と触れ合う機会が極めて薄いのです。

墓のあり方も変わる。従来の墓石型の墓の多くは、
継承する子孫がいないと、供養されず放置される。
屋内の納骨堂に骨壷を収め、永代供養をお願いする
家庭が増えてくるだろう。