2260 交通事故で加害者になったら/刑事事件(2)

■前号刑事事件の続きです。

交通事故で相手に怪我を追わせたら、
刑事事件になります。
運転手に過失があれば「過失運転致傷罪」に
相手が亡くなったら「過失運転致死罪」に
なります。
また運転が悪質な場合は「危険運転致死罪
が適用されます。
事故現場を離れると「救護義務違反(ひき
逃げ)」になり、逮捕されることがあります。

被疑者(容疑者)として取り調べを受けると
き、ドライブレコーダーの記録などを基に、
自分の言い分をしっかり説明する必要が
あります。
言い分が食い違うときは、弁護士を通して
自分の権利を守らなければなりません。
そのとき、弁護士費用が支払われる保険に
加入しているか、確認しておきます。

捜査が終了すると、検察官が
起訴するか  罰金にするか
不起訴にするか を決めます。
起訴され、法廷で裁判が行われるときは、
必ず弁護士が刑事弁護をすることになってい
ます。

2259 交通事故で加害者になったら/[2] 刑事事件

不幸にも、人身事故の加害者になった時
法律上、3通りの事件として処理されます。
民事事件、刑事事件、行政処分です。

■前号は民事事件。今号は刑事事件です。
交通事故で相手に怪我を追わせたら、
刑事事件になります。
運転手に過失があれば「過失運転致傷罪
相手が亡くなったら「過失運転致死罪
になります。
また運転が悪質に場合は「危険運転致死罪
が適用され、以下の運転が該当します。

①アルコールや薬物で正常な運転ができない
②進行を制御できないほどの高スピード運転
③しつこいあおり運転
④信号を無視し、重大な危険を伴う速度での
    運転
⑤反対車線など、通行禁止道路を高速で運転


人身事故は警察が捜査します。重大な事故の
場合は、運転手が逮捕されることもあります。
急ブレーキで相手が車に驚いて転倒した・・
交通事故なのか?
はっきりしない場合でも、過失運転致死罪が
成立することもあるので、必ず警察に連絡
するようにします。
故意に事故現場を離れると「救護義務違反
(ひき逃げ)」になり逮捕されます。

子どもが被害者のとき、痛みを説明出来ない
ことが多く、仮に「大丈夫」と言っても、
親に連絡して現場に来てもらうようにします
事故の目撃者がいるときは、警察が来るまで
いてもらうか、連絡先を聞いておきます。

2258 交通事故で加害者になったら/[1]民事事件

83歳になった私。手放した後の不便さを考
えると、車を手放せない・・交通事故を起こ
さないよう、安全運転を心がけることでしょ
う。
不幸にも人身事故の加害者になったら、
法律上3通りの事件に分けて処理されます。
民事事件」「刑事事件」「行政処分
の3通りです。


民事事件
被害者に対して賠償責任が生じます。
人身事故を起こしたら、まず消防と警察に連
絡し、自分が加入する保険会社に知らせます

怪我をした被害者が「大したことない」と
言っても、後日症状が出る場合もあるので
必ず警察に「事故証明書」を作成してもらい
ます。
また念のために病院で受診してもらいます。

車同士の事故で、相手が怪我をしていれば、
人身事故の事故証明書」が・・
怪我をしていない場合は、
物損事故の事故証明書」が作成されます。

なお後日症状が出た場合は、人身事故に切り
替わることがあります。
相手との間で、過失の割合を争うことがある
ので、事故後ドライブレコーダーのデーター
が上書きされないよう、保存しておきます。

示談交渉は保険会社がやってくれます。
調整でもめたときは、弁護士に依頼して解決
するようにします。