2225 業績悪化から立ち直る企業の失敗力

8月5日、株価は前日比4451円と、
空前の大暴落になった。

日経平均株価、先月7月中旬には47%も
上昇していた。
が、オムロンは逆に24%下げた。
日経平均を構成する225銘柄中220位に
沈んだ。
1年前2023年3月期には、最高益を出し
ながら、暗転した。
主力製品の多くを依存する中国の景気悪化の
影響をもろに受けた。国内外で2千人という
創業以来2度目の大規模な人員削減に追い込
まれた。
「失敗しても、そこから学ぶものがあれば
良いのです・・結果を恐れてバットを振ら
なければ出塁出来ない」

それなら、失敗し続けてもいいのかの問いに
「 そんな経営者は会社には不要!バッター
も打率が下がれば試合には出られない 」

零細企業は経営者の交代は難しい。
失敗した経営者はどうなるのかの問いに
「 失敗の原因を明確にし、それを未来への
改善・改革に結びつける努力を続けるなら
責任を問わず、失敗は許容できる 」
失敗は誰もがする。なのに失敗を否定してし
まうと、新しいことに挑戦する、成長の芽は
消えてしまう。
失敗に学びがあれば、成功への打率は高ま
っていく。

            日本経済新聞

2224 創業100年の企業を立ち直らせた現場第一主義

日本の高度成長を牽引したのは、
「大家族主義」の企業だった。
年功序列で係長・課長と要職に付き、会社と
ともに人生を歩む・・今では、その家族主義
が遺物になろうとしている。

米国鉄鋼最大手の製鉄所/従業員3万人
のニューコア・コーポレーション。
この会社が何よりも大切にしているのが
チームワーク製造担当者と監督、品質管理者がチームを
組んで働く。
給与の3分の2は”成果給”チームとして
どう目標を達成し、品質を維持するかを評価
する。
成果を上げた月は給与が跳ね上がるが、
悪いと急減する。
成果は全員で平等に分け合う。
結束しなければ報酬につながらない。
「チーム力」が業界NO1企業に押し上げた

「家族主義」に「成果主義」で味付けした、
新たな「現場第一主義」が、創業100年
の老舗を立ち直らせた。

米鉄鋼業は斜陽産業の代表だった。
1970年代に日本企業の後手に回り、
90年代からは中国勢に押され続けている。

かって米鉄鋼生産の3分の2を占めた
USスチールは、日本製鉄への身売りを決め
ている。
そんな業界でニューコアただ1社、
10年で営業利益を5倍にした。時価総額は
2.4倍の約6兆円・・日鉄の約2倍になる。
売上高は、米国上位20社に入る規模になっ
た。
従来の米国の概念は「株主第一主義」
短期間の成果のみを追う企業が増えた結果、
疲弊したのが現状だ。

その問題点と重要性にいち早く気づいたのが
世界最大米国5千店の小売業・ウオルマート
だ。
現場で起きていることが的確に把握できる
店長には、最大40万㌦の報酬を支払ってい
る。店長に昇進する道が、パートタイムを含
めて全ての従業員に開かれている。

年間売上は過去5年で30%増え、アマゾン
を700億㌦も上回る。
米国の古豪が、従業員と共に殻を破り、
最優良企業になった。

2223 起業に成功する要件は?

起業から3年未満で倒産する会社は、
当初計画した事業が波に乗らずに廃業してし
まうケースが多いのです。 
また、起業当初用意していた”資金”が底を
ついたり、安易に事業を拡大したり、
雇用を増やしたことが原因になっている。
故に3年後に生き残る会社は、事業内容が
安定し、その後も存続する確率が高くなって
くる。
APA創業者故元谷外志雄氏は、
「 商人にとって大切で、身につけなければ
ならないことは、心理学統計学だよ  」

人間の心理、感情、行動を知ることと、経営
環境の分析で「何が必要で何が不要か」が
明確になってくる。
人の特性や能力、相性を把握し、人材を適材
適所に配置し、営業成績を伸ばしていくには
必須です。

私が、日創研の企業内インストラクター養成
コースで学んだ交流分析「幸せの心理学」で
は、
「個々の性格分析」「リーダーシップ向上」
「集団生活での人間関係促進」など、
心理学を通して経営に不可欠な要件を学んだ