2236 暑いこの時期、痛風に要注意

70代の男性、ハワイ旅行を楽しみにしてい
たが、歩くこともままならない激痛に襲われ
直前で断念した。
左足の親指の付け根が赤く腫れ、医師から
痛風と診断された。

痛風は暑い夏に発症しやすい。
いったん発症すると、その後生涯にわたり
治療を続けなければならない恐い病気です。

痛風は、血中に溶け込んでいる尿酸の濃度が
高くなると溶けきれなくなり、結晶となって
足や手の指の付け根などにたまる。

体内に蓄積した尿酸の結晶を、免疫細胞が

敵とみなして攻撃し、強烈な痛みを伴う痛風
発作が起こる。

治療は、尿酸値を下げることから始める。
イワシ、カツオ、エビ、干椎茸、魚の乾物
などのプリン体の多い魚介類、甘いジュース
の摂取量の増加が原因となる。

夏、多量の汗で脱水状態になると、
溶けきれなくなった尿酸が結晶になる。
水分補給を怠らないことです。

暑い夏欠かせないビールには、尿酸のもと
になるプリン体が多く含まれ、アルコールは
体内でプリン体を作る作用をする。

清涼飲料水も、果糖などの分解過程で尿酸
ができる。水分補給は、糖分を含まない水や
お茶にする。
又、痛風患者の4割は肥満体です。
10㌔減量しなければ肥満が解消しない
私には、最重要課題です!

発症すれば治療は生涯にわたって続く。
尿酸値を上げないよう、日頃からの予防が
大切になってくる。

     日経新聞「医療・介護・健康」