2253 103万円の壁(2)

国民民主党の要求通りに「103万円の壁」
を撤廃すると、国・地方を合わせて7~8兆
の税収減になり、財政が破綻してしまうと
専門家は懸念する。
自治体側でも、地方財政に大きな穴が開く
と、撤廃には消極的だ。
年収の壁は、社会保険の負担が増え
ることの2つがある。
100万円と103万円、150万円が税の
壁。106万円と130万円が社会保険の
壁だ。
最初の壁は100万円で住民税が発生する。
次の壁が103万円で、これを超えると所得
がかかる。

103万円は基礎控除48万円と給与所得
控除の合計額で、所得のある人全員が対象。

所得税は、収入から103万円を上回る部分
にだけかかる。最低税率は5%で、収入が増
えたのに手取りが減るという逆転現象は起こ
らず、現実”壁”は存在しないのでは・・
          
例えば、収入が110万円になったときの
所得税は
(110万ー103万)✕5%=3500円
尚、医療費控除生命保険控除など、
いくつかの控除の適用を受ければ、年収が
103万円を超えても所得税がかからないか、
わずかの金額で済みます。