2231 ドラックストア業界再編成

■ 2023年群雄割拠・戦国時代さながら
の、ドラックストア覇権争い・・
          売上高   店舗数
1  ウエルシア  1兆1443    2.763
(東京都)
2  ツルハ          9701    2.589
(札幌)
3  マツキヨ            9512    3.409
(千葉県松戸)
4  コスモス            8277    1.358
(福岡市博多)
5  スギ                  6676    1.564
(愛知県)
6  サンドラック    4515    1.016
(東京都府中)
7  アオキ               3789    902
(石川県白山市)
まさに戦国時代。ドラックストアの国盗り合
戦!旧来のビジネスモデルは通用しなくなっ
た。生き残るには規模が必要になってくる。

日本から東南アジアに進出し、
海外の巨大ドラックストアと対抗するには
最低2兆円の売上規模が必要になってくる。

イオン傘下のドラックストア最大手のウエル
シアと2位のツルハが、27年末までに経営
統合する。
イオンにとって悲願だった、売上高2兆円を
超える巨大チェーンが誕生する。

ツルハHDの鶴羽社長は「3兆円を照準に
アジア首位の世界企業になる」と宣言。
イオン幹部も「3兆円規模がないと生き残れ
ない」と焦りを見せる。

目指す東南アジア、ライバルの存在が大きい
香港のASワットソンは約1万6500店を
構え、売上高3兆2500億円と世界3位。

ウエルシアとツルハを合わせても5500店
世界に出るためには更なる再編が不可欠だ。

次の焦点は、北陸地盤のクスリのアオキHD
香港の投資ファンドは5月、アオキ株を追加取
得し、調剤薬局大手のアインHD株の保有比
率も約15%まで高めた。

香港の投資ファンドは7月、アオキ社長らの
解任を求める株主提案を提出し、株主代表
訴訟を起こした。

金沢市内のホテルで開かれた定時総会で、
投資ファンドの提案は全て否決されたものの
所要時間は、過去最長の2時間半に及んだ。

7月末千葉市のイオン本社で会議が開かれ、
社長及び経営陣は、アオキと経営統合の検討
に入った・・次の再編成への火蓋が切られた。

            日本経済新聞