2214 親知らず/虫歯でもないのになぜ抜くの?

一番奥にある臼歯のことをなぜ「親知らず」と
言うのでしょう? それは子供が成人した頃に
なって生えてくるので、名付けられたのです。

私が親知らずを抜いたのは遅く、60歳を過ぎ
た頃です。一般的には生え揃った後、早めに
抜いてしまう人が多いのです。

本当に抜かなければならないのか?
まだ虫歯にはなっていないし、痛そうだし・・
抜くのをためらうのです。
親知らずを抜くのは虫歯もあるが、周りの歯茎
が化膿するのを防ぐのが、最大の理由です。

遅くに生えてくる親知らず・・既に歯並びの
スペースが埋まっているところへ生えてくるの
で、既存の骨の中に潜ったり、真横に生えたり
して、歯と歯茎の間に溝が出来てしまう。

この溝が細菌にとって格好の棲みかになり、
症状がなくても慢性的に化膿する。
抜歯をしない限り化膿を繰り返す。
痛みや腫れが出でからの抜歯は、大変です。
麻酔の効きは悪く、出血もする。

抜歯のとき傷口から細菌が血液中に侵入して、
感染症を引き起こすことがある・・痛みがなく
落ち着いている間に、抜いてしまうことです。

抜歯は、通院しながら局部麻酔で手術するのが
普通です。手術の難易度によっては入院し、
全身麻酔することがある。

私は、一番硬い下顎の骨の中に潜った親知らず
を抜かなければならなかった。
麻酔をかけて
歯茎を切開し、骨を削り、
歯をいくつかに割っ
て取り出す必要があった・・

骨の中に割り込んだ異物を摘出する手術になっ
たのです。
この手術、下顎の骨の中にある歯肉や、下唇の
感覚を伝える神経に接しているため、抜歯の際
には、最新の注意と技術が求められるのです。