2199 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康
「高齢者/筋肉の衰えを防ぐことが健康維持に・・」
加齢に伴い、体力や気力が弱まってくる状態のことを、
医学会では「フレイル」といいます。
要介護と健常の中間の位置にあり、自立度が急激に
低下していく、直前の状態を言います。
フレイルは、身体や心、日常生活などの要素が絡み合い、
負の連鎖で自立度が衰えていきます。
フレイルは、早く気づいて早く対策すれば、健常に戻す
ことができます。
自立度が低下していく最も大きな要因は”筋肉の衰え”
です。どれだけ運動していても、30~40歳頃から筋肉
は年に1%ずつ減っていきます。
高齢者は、健常でも2日間寝込むと1年分、
2週間入院すると5~7年分の筋肉が失われていく。
フレイルの予防するには、筋肉の減少を防ぐことにつき
ます!
筋肉の減少を予防しようと、日々ウオーキングに励んで
も、残念ながら予防にはならない。歩行はふくらはぎの
トレーニングにはなるが、フレイル予防にはならないの
です。
フレイルの予防は”太ももの前側の筋肉”を鍛えることが
重要になってくる。そのために有効なのが上下運動です。
椅子に浅く座り、お尻を5~10㌢浮かせて10秒間保つ。
これを5回上下一組で、朝と夕方3ヶ月続けたら、
効果がはっきり表れてくる。
筋肉は、一部分だけ弱くなるわけではないので、
ペットボトルの蓋が開けられない、大きな交差点で、
青信号の間に横断歩道を渡りきれない・・
そんな人は 要注意です。身体の筋肉がすべて弱く
なったことを示しているからです。
読売新聞