2198 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康
「高齢で体が硬くなると生じる健康障害」
高齢になるにつれ、入浴後にズボンをはくときや、
足の爪を切るときなどに”体が硬い”と感じる。
関節の可動域が狭くなり、関節周りの組織が硬く
なって、足の爪を切ろうとしても手が届かないのです。
床に座って両足を伸ばし、前屈した時・・若い頃は
顔が膝にくっつき、足先の親指を掴むことが出来た。
高齢の今は、太もも裏側の筋肉を伸ばしたとき、
太ももの裏からヒザ裏にかけて痛みが走る。
股関節も硬く、前屈は約90度曲げるのが精一杯
・・それ以上、前屈しようにもできなのです。
筋肉や関節周りの老化だけでなく、体の組織の位置を
安定させ、動きを滑らかにし、筋肉の表面を包んでいる
”筋膜”が硬くなり、滑りが悪くなっている。
加齢で、コラーゲンやエラスチンなど、筋膜に必要な成分
が減少して硬くなる・・柔軟生が低下し、肩こりや腰痛を
引き起こすのです。
体が硬いと、動くのに必要なエネルギーがより多く使わ
れるため、疲れやすくなる・・疲れると動くのがおっく
うになり、益々体が固くなる”負のスパイラル”に陥って
いく。
姿勢も悪くなり、痛みのストレスから自律神経が乱れ、
体の様々な部位に支障をきたす・・胃腸の働きや睡眠の
質、免疫力、心肺機能や呼吸機能などが低下する。
酸素や栄養を運ぶ役割をする血流が滞り、臓器の機能
が低下し、血圧や血糖値が上昇し、動脈硬化が進む。
硬くなった体は、様々な健康障害を引き起こしていく。
ロコモになり、やがて寝たきりになっていく。
精神も不安定になり、代謝が悪くなり、むくみが生じたり
太ってきたり、便秘になったりする。
硬くなった体を改善するには、
体の柔軟性を高める”ストレッチ”を毎日続けることです。
3ヶ月くらい続けると効果が表れてきます。