2184 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「温暖化で生まれた新たな特産品」
東京で亜熱帯の果実を育て、リンゴ王国青森で桃を栽培
する。
「東京で南国気分を味わえる」・・東京八王子で売出し中
のパッションフルーツ。鹿児島や小笠原で栽培されていた
が、東京の若手農家が育てたところ、立派な実が実り商品
化にこぎつけた・・東京の名産品として売り出すという。
北海道(札幌)では、この100年で平均気温が2.6度
上昇・・温暖な土地でしか育たなかった、高級ワインに
使われるブトウの栽培が可能になった。
津軽海峡を望む斜面に畑を構え、25年から出荷を始める
という。
国の農研機構の推計では、2060年代には東北で栽培が
盛んなリンゴは、北海道が最適地に・・
愛媛県や和歌山県の特産・温州ミカンの適地が東北へ北上
・・現在の産地では栽培が困難になるだろう・・
青森県のリンゴ・・近年は夏場の暑さで、やけどのように
「日焼け」し、熟すのが早く、実が柔らかくなる被害に
悩まされるようになった。
そこで、リンゴに代わる品目として桃に白羽の矢が立った。
樹木の高さがリンゴと同じで、栽培方法も似ている。
津軽地方の農家が04年頃から栽培を始め、現在約60軒
の農家が桃の栽培をしている。
「津軽の桃」は、温暖化で岐路に立つ日本の農家の象徴
になろうとしている。
読売新聞