2171 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
21世紀の産業革命
「建築設計AI で、1週間⇒数時間に 」
建設業界の大手・清水建設は、建物の骨組みを決める
「構造設計」の業務のAI による新システムを開発した。
それまで、構造計算に1週間程度要していたのが、
わずか数時間で作成できるようになった。
残業規制が強化される2024年への対応にもなる。
コンピュータが普及し始めた1980年代半ば頃から、
「建築図面作成ソフト」が普及するようになった。
それまでは設計積算部で、建築士の資格を持った
社員が手作業で図面の作成を行っていた。
あれから40年・・AI の急速な進歩に伴い、生成AI に
これから設計するビルの高さや面積などの寸法を入力する
と、過去に蓄積したデーターを基に、類似した骨組みを
抽出して3Dモデル化する。
柱や梁の大きさや数量も自動で作成する。
建築計画のイメージに合ったデーターを選び、ほんの少し
手直しするだけで、施主が求める設計案が出来上がって
くる。
構造計算は複雑な計算が多く、経験を積んだベテラン
設計士の作業分野だったが、AI の導入によって作業が
効率化され、顧客に時間を要せずに何点かの案が提示
でき、プラン変更への対応も容易になった。
読売新聞