2165 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「アイス消費日本一は金沢市。
昆布消費日本一は富山県」
アイスが日本一消費される市は? 年間を通して温暖な
那覇市か? はたまた昨年国内最高気温41度を観測した
浜松市か?・・答えは金沢市だ。
総務省の調査によると、同市のアイスの年間消費額は
1万3932円・・全国平均を約3000円上回った。
過去10年で6回日本一になっている。一方の那覇市は
最下位になったことも・・
金沢市の消費はなぜ多いのか? 茶道と和菓子文化が発達
し、金沢市民に甘党が多いこと。加えてスーパーが季節に
関係なくアイスの半額セールを頻繁に行い、まとめ買いす
る家庭が多いことが挙げられる。
「とろろ昆布のおにぎり」がコンビニで売られる、昆布の
消費量全国一位の富山県。北海道へ漁業出稼ぎ・移住が
多い富山県人は、故郷に昆布を送った。
北前船による交易・・昆布を蝦夷から大阪に運ぶ北前船の
中継港として、大量の昆布が北海道から富山県に運びこま
れた。
また越中売薬の活躍が、富山と北海道の深いつながりとな
り、昆布を使った郷土料理を育み、独自の昆布文化を生み、
富山県に浸透していった。
また、北海道から最も遠い沖縄が、昆布の消費量全国上位
なのは、越中の売薬が薩摩を通して、日本海ルートでもた
らされる昆布と、中国から琉球に入ってくる大量の漢方薬を
交換流通したことによる。
日経新聞「くらし探検隊」