2158 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
日本人のアイデンティティ「心の空洞化が進む日本」
以下、OAK・TREE8月号「日本人の心」からの抜粋で
す。
今の日本は物で栄えて心で滅ぶ・・
物質的繁栄の中で日本人は心を失い、国の内部から崩壊
しようとしている・・その日本人の心に空洞を生み出した
原因には、以下の3つが考えられます。
1つは「倫理観・道徳観の希薄化が、文化の劣化に
つながった」
7月25日、葛飾納涼花火大会が4年ぶりに開催され、
80万人の人出で賑わった。大会を終えた後の道路は、
至る所ポイ捨て”ゴミの山”・・翌朝のTVでニュースで
知った。
日本は倫理・道徳観の高い国であることを誇りにしてきた。
そうしたモラルが、日本人の心に希薄になろうとしている。
2つ目は「公共精神の欠如」
7月28日・・松本市周辺の公衆トイレで、落書きや家庭
ごみを放置するなどの悪質行為が相次ぎ、県は警察に
被害届を出すと共に、防犯カメラを設置することに・・
他人に迷惑をかけることのない、社会生活における基本
精神が欠如し始めている。
3つ目は「社会的規範の崩壊」
家庭における子育て教育の崩壊、学校の崩壊、バブル後の
経済の崩壊、農業の崩壊、政治の崩壊、倫理・道徳規範の
崩壊、そして民主主義の崩壊・・
「他人に笑われるようなことはしない」という日本人の心
”恥の文化”が失われようとしている。
長い年月、日本人を支えてきたもの・・
その根底にあるのは武士道精神ではなかったか。
その精神が、日本人の心から失われようとしている。