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2023年09月 アーカイブ

2023年09月02日

岐路に立つ人類/人知超すAI 技術(7)

2157 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「岐路に立つ人類/人知超すAI 技術(7)」

教育各社で生成AI 「チャットGPT」を導入する動きが
広がっている。N社は「チャットGPT」を活用し英作文
を添削する機能を開発中だ。

生徒に英作文を書いてもらい、AI が添削して単語や文法
の間違いを指摘する。適切な表現の言い換え案も提示する。
今秋をめどに、高校生向けのクラスで導入する予定という。

生徒は英作文学習ではこれまで、自分が作成した答案が
正しいか確認するには、学校や塾の先生に聞くしかなか
ったが、タブレット端末を購入して自分の英文を入力・・

画面に表示される「AI で添削」をクリックすると、単語や
文法の間違いを指摘し、文脈に合わない表現の修正案を
提示してくれる。
生徒は自宅で一通り学習した後、学校や塾の先生に提出
するようになる。

添削の精度が上がれば、多忙な先生にも余裕ができ、
より多くの生徒を教えることができるようになる。
今後は、国語や数学の答案添削にも機能を拡大していく
予定・・
「チャットGPT」は、問題を作り回答もできるほか、
回答に至ったプロセスまで説明してくれる。
暗記や計算など単純な学習の指導は、AI が代わってや

ようになる。
そして、
45年頃にはAI の能力が人の知能を超えていく
と、専門家は予測する。 


                                       日経新聞「テクノ新時代」より

2023年09月06日

日本人のアイデンティティ「心の空洞化が進む日本」

2158 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
日本人のアイデンティティ「心の空洞化が進む日本」

以下、OAK・TREE8月号「日本人の心」からの抜粋で
す。
今の日本は物で栄えて心で滅ぶ・・
物質的繁栄の中で日本人は心を失い、国の内部から崩壊
しようとしている・・その日本人の心に空洞を生み出した
原因には、以下の3つが考えられます。

1つは「
倫理観・道徳観の希薄化が、文化の劣化に
         つながった


7月25日、葛飾納涼花火大会が4年ぶりに開催され、
80万人の人出で賑わった。大会を終えた後の道路は、
至る所ポイ捨て”ゴミの山”・・翌朝のTVでニュースで
知った。
日本は倫理・道徳観の高い国であることを誇りにしてきた。
そうしたモラルが、日本人の心に希薄になろうとしている。

2つ目は「公共精神の欠如

7月28日・・松本市周辺の公衆トイレで、落書きや家庭
ごみを放置するなどの悪質行為が相次ぎ、県は警察に
被害届を出すと共に、防犯カメラを設置することに・・

他人に迷惑をかけることのない、社会生活における基本
精神が欠如し始めている。

3つ目は「社会的規範の崩壊

家庭における子育て教育の崩壊、学校の崩壊、バブル後の
経済の崩壊、農業の崩壊、政治の崩壊、倫理・道徳規範の
崩壊、そして民主主義の崩壊・・

「他人に笑われるようなことはしない」という日本人の心
”恥の文化”が失われようとしている。

長い年月、日本人を支えてきたもの・・
その根底にあるのは武士道精神ではなかったか。
その精神が、日本人の心から失われようとしている。

2023年09月10日

中国の改正”反スパイ法”

2159 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「中国の改正”反スパイ法”」

中国で改正「反スパイ法」が7月1日から施行された。
国家安全の確保に向け、AI の監視システムを駆使して
国民のスパイ行為を監視する。

中国当局は、街中の随所に設置した監視カメラの映像や、
個人情報を大量に保管する。これらをAI に結びつけ、
スパイ組織や疑いのある行為を洗い出し、監視する。

疑いがあるだけで、手荷物や電子機器を強制的に調べられ
るようにした。国民に通報義務を課し、反スパイ活動に
貢献すれば表彰する・・国の秩序維持を任務とする、
戦前日本の憲兵が脳裏をよぎる。

AI の脅威とは何かといえば、それは悪用だ。
ロシアや中国、北朝鮮などの独裁覇権主義国家に、
悪用されることが恐ろしい。

中国では、監視カメラを張り巡らせ、全ての国民をAI で
監視する。国家レベルでプライバシーの侵害が行われる。
IT(情報技術)が、監視社会と全体主義の確固たる社会
を生み出していく。

西アフリカのセネガルの首都ダカールは、アフリカで治安
の良い街として知られる。その街路に頻繁に目に入るもの
がある・・中国政府の約200億円の援助による、中国製
の監視カメラだ。
主要都市に設置したカメラが集めるデーターは、セネガル
政府が中国の指導で整備したデーターセンターで分析する。

米国や日本政府は、通信に絡む安全保障の脅威から国民を
守るため、中国ファーウェイ製の機器の使用を除外ている。
中国に情報が流れる懸念が拭えないことが背景にある。

中国が05年以降にデジタルインフラを輸出した国は
約40ヵ国。地球の人口の4分の1に相当する17億人が
中国国家権力の目や耳にさらされているのです。 


                                                          日本経済新聞

2023年09月13日

AI は脅威か?新たな成長の起爆剤に

■ 建設現場にAI ロボット

大成建設は、建設現場にバラバラに置かれた
資材の種類や向きをAI で識別し、指定の場所
に運搬したり、整理整頓を担う新型ロボットを
開発し、日本や米国、欧州に特許を出願して
いる。
建設業界の深刻な人手不足を解消し、
従業員の働き方改革を進める狙いがある。



2160 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「AI は脅威か?新たな成長の起爆剤に」

19世紀前半の産業革命以降、テクノロジーの進化は人々
の働き方を様変わりさせてきた。現在の労働者の60%が
私が生まれた年、80年前の1940年には存在しなかった
職業に就いている。

雇用創出の85%以上が、新技術による職種の増加による。
過去20年間の人々の働き方は、インターネットやスマー
トフォンの普及で大きく様変わりした。
高度なAI の登場は、文章や画像を生成する分野にその
傾向が強く見られる。

AI の手助けによって、ライターやデザイナー、ソフト
開発者なら誰でも、良品質のコンテンツを生み出せるよう
になり、熟練した専門家と競争することも可能になった。

身近な例では・・今までベテランのタクシードライバーは、
その街の全ての通りや名前に精通していた。
今はGPSAI のアプリのお陰で、二種免許があれば
誰でも運転手になれる。

AI は多くの職業で参入障壁を低くしている。
デジタル分野のスキルを持つ人材の需要が高まり、
AI ソフトの開発に携わる人が、高収入を得るようになっ
た。
では「生成AI 」は経済や雇用にどのように影響するのか。
現在の業務の1/4がAI により自動化されると予測する。
特に影響が大きい「オフィス事務」は46%、「法務」は
44%の業務がAI に換わると予測される。

労働市場に創造的破壊をもたらすAI だが、脅威とは限ら
ない。人口減に直面する日本のような国では、生成AI に
よる自動化や業務効率化が、生産性を高めることになる。

米国マッキンゼーは、生成AI の活用が進むと、世界で
年間約370兆~630兆円の経済効果が見込まれると
予測している。


                                         日経新聞「テクノ新世」より

2023年09月16日

AI は脅威か?新たな成長の起爆剤に(2)

2161 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「AI は脅威か?新たな成長の起爆剤に(2)」

世界はAI が飛躍的進歩をする中で、AI への備えを
迫られている。
医療や科学分野では、数十年分の作業をわずか数日で
処理してしまう。その変化はあまりにも急激で広範で、
私たちの暮らしを良くも悪くも一変させる。

AI の進歩で、最も重要で早急に備えなければならない
リスクが4つある。
[ その1 偽情報 ]
SNSの出現とそこから生まれる大量の偽情報は、
民主主義や自由市場での資本主義を破壊し、社会制度
や市民生活に悪影響を及ぼすだろう。

中国やロシアなどの権威主義国家が、、
悪意ある政治家や犯罪者テロリストが、、
偽情報を流し続ければ、国民は政治不信に陥り、国家への
信頼構築や維持が困難になるだろう。

[ その2 拡散 ]
AI モデルを、簡単なプログラミング技術とパソコンが
あれば、誰でも参入できる。多くの人がネットで入手した
データーを使い、独自の生成AI を運用できるようになる。

IT(情報技術)が監視社会を生み出そうとしている。
検索・閲覧履歴が積み上がるデジタル空間や、街中に設置
された監視カメラによって、住民の行動が全て監視される。

いつの時代も全体主義の夢だった・・それがAI によって
可能になった。新たな開発の強力なツールになる一方、
悪徳政治家や犯罪者、テロリストの武器にもなりうる。
悪が増強され、独裁や犯罪などに使われる事態こそ恐ろ
しい・・
テクノロジーは、全体主義の担い手になろうとしている。
各国政府は「拡散した脅威」に直面することになるだろう。

[ その3 大量解雇 ]
AI の爆発的普及で、主に知的労働の職場でAI が人間と
入れ換わり、多くの労働者の解雇が進むだろう。
長い目で見ると、AI は新たな雇用を生むが、職種に適応
できない人を救済するには、時間も教育も必要になる。

[ その4 人間の代わり ]
SNSへの過度な依存は、自分で考え解決する能力が
次第に衰え、10代の若者や孤独な成人に、不安やうつ、
さらには自傷行為を誘発することに・・



                            AI の政治リスク分析/イアン・ブレーマー

2023年09月24日

AI 時代に企業経営者が取り組む課題

2162 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「AI 時代に経営者が取り組む課題」

本格的AI 時代を迎え、私たち経営者、従業員は
どのように対応していけば
いのか・・

まず、進化するAI 技術に適応するためには、
経営者自らスキルをアップデートする教育訓練を受け、
AI 技術への理解を深め、社会の急激な変化に対応できる
体質に改善していきます。

次いで経営者は、柔軟な発想力で自社の業務プロセスを
見直し、AI の活用法を考えます。
そのために経営者は、従業員とのコミュニケーションを
重視し、意見やアイデアを積極的に取り入れながら、
変革を進めていきます。

経産省は8月から指針を改定し、企業の人材育成の指針
に生成AI を加えると発表・・企業の社内研修や社会人
学習のカラキュラムに加えることにした。

「AI の成り立ちや基盤技術」「対話型生成AI の活用法」
「ビジネスへの活用事例」などを学び、最新のAI の技術
動向を学んでいく。
今後、経営者や従業員の必須科目になりそ うです。

”住友生命”はこの7月から、資料作成や日常業務の
生産性の向上、顧客サービスの向上・改善を目的とした、
生成AI 「チャットシステム」の運用を開始した。

今後、顧客の健康・運動データーとチャットシステムを
組み合わせたアドバイス機能を、顧客サービスアプリで
実用化していく計画。
歩数などの運動データーと健康状況のデーターに応じて、
「顧客ごとに最適な運動メニューを提案するアプリ」の
実装を目指す。

まずは本社約1万人の従業員に、企画書の作成や文章の
添削などで、日常業務の生産性向上を図っていく。
機密情報の入力、著作権の運用管理などのガイドラインも
合わせて作成する。

                                                                                 日経新聞

2023年09月27日

EV充電所数/石川県は全国3位

2163 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「EV充電所数/石川県は全国3位」

大都会からガソリンスダンドが消えていく。
2021年の人口1万人あたりGS数は、1位は鹿児島県
と高知県で6.2と並び、17位の長野県までは5店舗
以上・・山陰や東北の県が並ぶ。

富山県は19位で4.9、福井は23位、石川は4.3店舗
の28位。40位は愛知県で2.6。兵庫、千葉、京都と続き、
44位の埼玉県は1万人あたり2店舗に・・
大阪は1.5、神奈川県は1.4。最下位東京は0.95と
大都市圏が下位に並ぶ。

今後GSに代替するのが、電気自動車EVの充電インフラ。
現在、高速道路のサービスエリアや商業施設に約2万基
あるが、地域格差があり、人口1万人あたりのEV充てん
所のトップは山梨県で4.3店舗。

2位は鳥取県4.2、3位は石川県で4.0、福井県は
6位3.4、富山県は27位2.5、東京は2.1。
最下位は大阪で、1万人あたり1.6基と1位の山梨県の
1/3の水準にとどまる。
現時点で、充填インフラの普及は地方が先行している。

国内の平均は日本が2.3基、対するフランスは6.9基
と3倍の差がつく。世界の主要国より日本のEV車の普及
が大きく遅れているのは、公共充填インフラの整備遅れに
一因がある。
日本政府は、30年までに充電設備を15万基と、21年
の5倍まで増やす計画だ。EV普及に向けて、海外では
米国が50万基の設置を目指すなど、手厚い支援が続く。 



                                              日経新聞「Bizランキング」より

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