2144 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「訪日客・すしよりラーメン」
新型コロナウイルスの水際対策が緩和された4月以降、
訪日外国人客の回復が著しい・・それまでの3年間、故郷
兼六園は全く人気のない無人状態・・園の入り口に軒を連
ねる茶店や土産物店は、開店休業状態に陥っていた。
ところで、来日外国人が求める日本食の人気度は、
日本食定番の寿司と思いきや、ラーメンの方が人気が高
かった。日本は欧米に比べ物価が安い上に円安が進み、
旅行者にとって様々なものが格安に映る。
ラーメン店の口コミは、スープへの評価のほか
「麺のおかわりが無料で信じられない」「普通盛りで満腹」
など”お得感”への反響が目立った。
買い物の評価は、百貨店に100円ショップが迫り、
ディスカウント店が続く。 何れもフロアごとにテーマが
異なり、数時間は飽きずに過ごせるのがいいという。
来日して覚えた日本語では安い価格のほか、
百貨店のデパ地下が高級ブランドなどより多かった。
次に口コミによる観光スポットでは
最高人気は福井県勝山の恐竜博物館。広島の原爆ドーム。
島根の出雲大社。佐賀の祐徳稲荷神社など・・
学びの施設や神社が並び、交通の便が良くない穴場的な
場所が多かった。
こうした観光地への外国人の評価は、日本人より総じて
高い。評価差が最大に開いたのは、神奈川県の
彫刻の森美術館。自然とアートの調和が人気を集める。
佐賀の祐徳稲荷神社よりも評価差が大きかった。
日本経済新聞