2138 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康
「老化を遅らせる酵素”NMN”に注目(2)」
食生活で食事の量を30%減らす。
すると、老化を遅ら せる酵素”NMN”の働きが活発に
なる・・そのことが、二匹の猿の実験で明らかになった。
酵素”NMN”の働きは、種の生き残りのために備わって
いる。極端な食糧不足の中で子どもを作ると、親も子も
死んでしまう。
そこで生存本能が働いてNMNの働きを強め、子作りを
先送りにする。同時に、子作りに耐えられる”若さ”を
維持しようとする・・結果、老化を遅らせることになる。
食料環境が回復すれば、酵素の働きが弱まり、子孫を残す
行為が再開される。
この実験結果を人間にも適用して、日々の食生活で食事の
量を減らし、空腹状態にしておけば”NMN”の働きが
活発になり、老化を遅らせることができるのでは・・
香林坊生まれの私・・子どもの頃、商店街の大店のお年寄
りが通風に悩まされたり、認知症になったり・・
食習慣からくる贅沢病と、揶揄さていたのを記憶している。
子供の頃の父親の口癖は『いつまでも健康で長生きした
かったら、贅沢な食事は慎み、腹八分の粗食が一番』だと
一汁一菜、日々粗食の禅寺の住職が、総じて高齢でお元気
なのもうなずけるのです。修行僧が断食修行を行うのも、
より強靭な身体・精神を鍛えるためではないでしょうか・・