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2023年06月 アーカイブ

2023年06月04日

一切の失敗を許さない社会(2)

2130 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「一切の失敗を許さない社会(2)」

以下は、OAK・TREE月刊誌からの抜粋です。

近頃の社会が、だんだん生きづらいものになっているよう
な気がしてならない。
その原因を考えると「一切の失敗を許さないという
世間の
厳しい目」がそこにあるのではないでしょうか・・

近江出身の実業家で、第二代住友総理事の”伊庭貞剛”の
言葉に、「
事業の進歩発展に最も害をするものは、青年の
過失ではなくて、老人の跋扈(ばっこ)である」というのが
ある。
事業を進歩発展させようとするならば、
経験豊かな”年老いた人”たちが、若い人たちの小さな
失敗を恐れて「これをしてはならない、あれはしていけな
い」と規制するのではなくて、、

むしろ、年老いた人たちがいつまでも指導的な立場にずっ
と留まっていることの方を恐れなければならないのです
・・といった意味の言葉です。

事業者として最も恐れなければならないのは、失敗の経験
のない人を、大きな権限を振るうことができる重要な
ポストに付けてしまうことの危うさを、感じていたからだ
というのです。

様々な経験を積んだ高齢の経営者から若い後継者の言動
を見ると、頼りなく感じられて、あれこれ言いたくなるの
でしょう。
しかしそうすると若い後継者は、自分で真剣に物事を考え
つつ、問題を自らの力で乗り越えていく・・そんな経験を
積むことなく、やがて高い地位について、大きな権限を
振るうことになってしまう。

そうなってから大失敗をすると、事業は屋台骨を大きく
揺るがせ、企業を潰してしまうことになるのでは・・

若いうちに、権限が小さなうちに、色々失敗をさせて、
そこか
ら学び、問題を乗り越えていくことの大切さを経験
させることこそが大事であり、そのためには、年配者が
いつまでも高いポストに残留していてはならない・・
と言うのです。

2023年06月07日

トラブル・問題解決法

2131 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「トラブル・問題解決法」

■トラブル解決法その1
問題も解決策もすべて現場にある

上司の私は、部下の顔と名前をすべて覚え、すべての部署
と隔てなく付き合い、信頼される上司にならなければなら
ない。そのためには「現場第一」を貫くことです。

「問題も解決策もすべて現場にある」
例えば、取引業者との間で問題が起きたとしても、上司が
その部署をよく知っていれば、何が問題なのか判断できる。

一方からの有利な情報に惑わされないため、社内の打ち合
わせでは、部下を呼びつけるのはやめ、問題の現場に足を
運び、直接当事者と対話するようにしている。

■トラブル解決法・その2「半径2㍍の法則

JRワンマンバスの運転手・・
あるとき運転手と女子学生の間でトラブルが起きた。
定期券がはっきり見えず、つい「ちゃんと見せて」と
強い口調で言ってしまったのです。
娘の不正乗車を疑われたと、父親が怒って電話してきた。

私は菓子折りを用意し、直ぐに自宅に向かった。
じっと座り怒りを受け止める。人はそう長く怒っていられ
ないものだ。面と向かって1時間以上怒り続けられる人は
いない・・だんだん打ち解け、最後は仲良くなった。

お客様からクレームが届いたら、どんなに忙しくても速や
かに足を運ぶ。自ら出向き、膝を突き合わせて話し合えば
収まる・・「半径2㍍の法則」が解決の最善策になった。
こんなとき電話では駄目・・いつまでも怒りが収まらない
からだ。

■トラブル解決法・その3「人として正攻法でいく
    問題職場、あいさつで職場の空気変える。

100人ほどの職場の管理職に赴任した。職員が労組から
の指令を真面目に守り、管理職とは口を聞こうとしない
問題の職場だった。私は「人として正攻法でいく」と決め
た。
着任してまず100人全員の名前を覚えた。
そして早々に職域を回り、全員に「おはよう」と挨拶した。
職員同士の会話が止まり、空気が張り詰める・・
返答は一切なし・・こちらをにらむ人もいる。
それでも翌朝また「○○さんおはよう」・・これを毎日
続けた。
一週間もたつと、ほかの人に見られないよう柱の蔭などで
小さく返答してくれる職員が現れた。  
更に一週間・・職員のボス格の人が「おう、まあお茶でも
飲んでいけや」・・ほっとした空気が流れ、皆が寄ってき
て、自己紹介や雑談でわいわい盛り上がった。 


                                     JR北九州相談役・唐池恒二

2023年06月10日

シワやたるみの原因は骨・・

■丈夫な骨作りに必要な栄養素

骨の主成分であるカルシウムやタンパク質
カリウムの吸収を助けるビタミンD
カルシウムの骨への定着を助けるビタミンK
骨の代謝を助けるマグネシウムをバランス
よく摂取する。

・カリウムを多く含む食品
   藻類、果実、芋、豆類、肉魚介類、野菜

・ビタミンKを多く含む食品
  
ブロッコリ、ほうれん草、納豆、わかめ

・マグネシウムを多く含む食品
   魚介類、海藻、穀類、野菜、豆類



2132
「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「シワやたるみの原因は骨・・


年齢を重ねると、顔のシワやたるみに悩む人が多くなる。
老け顔の根本原因は、皮膚や筋肉の衰えだけでなく、
その下にある骨の萎縮にある。

加齢とともに顔の骨がやせ、顔筋を支える”じん帯がゆる
んで”たるみが起き、まぶたがくぼんだり、ほうれい線が
目立ってくるのも、顔だけでなく全身の骨密度の低下
よるも
のです。

骨は皮膚と同様に新陳代謝を繰り返します。
古くなった骨は破骨細胞が壊し、そこ部位を骨芽細胞
新しい骨を形成する・・
こうして全身の骨は3~5年で全て入れ替わります。

加齢により、骨細胞の代謝バランスが崩れてくると、
骨形成が追いつかなくなり、骨がスカスカにもろくなる。
骨折のリスクが高まり、骨粗しょう症が発症する。

自覚症状がないため、骨折れしてから骨粗しょう症が分か
るケースが多い。閉経により、女性ホルモンの分泌が減少
する・・女性に多く見られる症状です。
男性は、糖尿病などの生活習慣病から骨が劣化し、
骨粗しょう症が進む。

意欲的に骨の代謝を促すと、骨芽細胞が活性化し、
骨の細胞から分泌される物質の一部が血液中に放出され、
全身に運ばれて、様々な臓器の働きを高め、老化を防いで
くれるのです。

例えばすい臓・・血糖値を下げるインスリンの分泌を促し、
糖尿病を予防する。認知症、動脈硬化、メタボ、筋肉の
衰えなどの予防に、効果が期待できるのです。

2023年06月14日

シワやたるみの原因は骨・・(2)

■骨粗しょう症のチェックリスト

□ 牛乳や乳製品をあまりとらない
□ 小魚や納豆、豆腐などをあまりとらない
□ 家族に骨粗しょう症を患った人がいる

□ タバコを吸い過ぎている
□ お酒をよく飲む
□ 体格はどちらかというと細身である
□ 家にこもりがち。ほとんど外出しない

□ 日頃運動.しない
□ 生理不順(女性) 食が細い(男性)
□ 糖尿病を患っている。胃や腸の手術をした

      ※チェックの数が6コ以上は要注意者!



2133 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「シワやたるみの原因は骨・・(2)


骨は、皮膚と同様に新陳代謝を繰り返します。
古くなった骨は破骨細胞が壊し、そこ部位を骨芽細胞
新しい骨を形成する・・骨は3~5年で全て入れ替わりま
す。
加齢でホルモンバランスが乱れると、破骨細胞の働きが
  
骨芽細胞を上回るようになり、骨粗しよう症になります。

骨粗しょう症を予防するには、運動が大切になってくる。
日々の散歩、趣味のゴルフや山歩きなど、積極的に運動し
楽しみます・・
歩行は男性8千歩女性7千歩を目安に、生活習慣にする
と、骨にほどよい負荷がかかり、強くなります。

運動の次にポイントとなるのがカルシウムの摂取です。

運動をしながら日光を浴びると、ビタミンDがつくられ、
カルシウムの吸収を助けます。

牛乳や小魚、ビタミンDを含む青魚や、骨の主成分である
コラーゲンをつくるタンパク質、骨の生成を促す
ビタミンK
を多く含む食品、ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、
納豆、わかめ、などを毎食時食べるようにします。

2023年06月17日

一切の失敗を許さない社会(3)

2134 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「一切の失敗を許さない社会(3)」

以下は、OAK・TREE6月号からの抜粋です。

4月15日、遊説中の岸田総理に対して爆弾を投じる事件
があり、東京の繁華街の宝石店が、真っ昼間強盗に襲われ
るなど、様々な異常な事件が毎日のように新聞紙上を賑わ
している。
それらは、自分の身辺にいつ及んでくるかわからないとい
った漫然とした不安感が、今の社会にとめどなく広がって
いる気がしてならないのです。

私の子どもの頃は、安全・安心が当たり前に思える社会で
した。子どもが一人で外出しても、真夜中女性が一人で歩
いていても、誰も心配しなかった。

しかし今の社会は、すっかり変わってしまった。
不信感が街中に満ち溢れ、怠りなく用心しなければならな
い社会になってしまったのです。
子どもには、知らない人と話したり、ついて行ったりして
はいけない・・と教えなければならない世の中になった。

これらのことをよくよく考えてみると、「デジタル思考」
というところに行き着くのです。全ての物事を「
という、2つのどちらかを選択する思考法です。

一方が正しければ、もう一方は間違い。一方が利益を得れ
ば、もう一方は損をする。人は味方でなければ敵・・
このように、何もかも二分法で考えてしまう思考法です。

2023年06月20日

一切の失敗を許さない社会(4)

2135 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「一切の失敗を許さない社会(4)」

以下は、OAK・TREE6月号からの抜粋です。

今の社会は、すっかり変わってしまった。
不信感が街中に満ち溢れ、怠りなく用心しなければならな
い社会になってしまったのです。

これらのことをよくよく考えてみると、「デジタル思考
というところに行き着くのです。全ての物事を
いう、2つのどちらかを選択する思考法です。

一方が正しければ、もう一方は間違い。一方が利益を得れ
ば、もう一方は損をする。人は味方でなければ敵・・
このように、何もかも二分法で考えてしまう思考法です。

そして、白か黒かではなくて、その中間のファジーな部分
にこそ、本当の答えがある・・などと言うと、そんな曖昧
なものは答えにならず、受け入れられないと、拒絶されて
しまうのです。
その結果、自分の考え方のみならず、その生き方にも曖昧
さが許されない社会になってきているのではないでしょう
か・・
これはおそらくの数値しか持たないコンピューター
に、人間が合わせる対応を行っていく中に、必然的に生み
出されてきたものではないでしょうか・・

この論理の怖いのは「正しくなければ間違い」ということ
にある。正しいことは一つ・・その一方で否定する間違い
を数多く見出すことができることを、知っておかなければ
ならないのです。

2023年06月22日

2022年わたしの川柳コンクール入選作

2136 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
ことば遊び
「2022年わたしの川柳コンクール入選作」

2022年、第一生命が募集した川柳コンクールに、
全国から8万句の作品が寄せられた。

今回は、新型コロナに関する句のほか、パパ育休に関する
句や、ヤクルトの村上選手に絡む句などが多く寄せられた。

  1位   「  また値上げ   節約生活   もう値上げ 」
  2位   「 ヤクルト1000   探し疲れて   よく寝れる 」
  3位   「 店員が   手とり足とり   セルフレジ 」

  4位   「 下腹に   脂肪が集合   密ですよ 」
  5位   「 サイフより   スマホ忘れが   致命的 」
  6位   「 キレイです   褒めてくれたの   レントゲン 」
  7位   「 パスワード   つぶやきながら   入れる父 」

  8位   「 送料を   無料にするため   ムダ使い 」
  9位   「 オミクロン   家族全員   株主に!」
10位   「 熱が出て   はじめて個室   もらう父 」


[ 優秀作品 ]

   「 ズーム中   ペット参加で   盛り上がる 」
   「 オンライン   不利になるたび  オフライン 」
   「 会議中   宅配無視して   妻怒る 」

   「 デジタル化   しますと紙で   通知する 」
   「 テレワーク   たまの出勤   旅支度 」
   「 にこやかに   マスクの下で   うっせぇわ! 」
   「 マスク取る   緊急事態   ノーメイク 」

   「 初出社   入社二年で   初対面 」
   「 何処にいる   みんなマスクの   運動会 」 
   「 在宅で   仕事辞めたの   お父さん? 」

2023年06月26日

老化を遅らせる酵素”NMN”に注目

2137 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「老化を遅らせる酵素”NMN”に注目」

齢を重ねるとともに様々な病に悩み、自立した生活が出来
なくなる人が増えてくる。老いを重ねながら病気にならない
健康な体を保ち、ピンころりんと逝きたい・・誰もが願う
老後です。
平均寿命と健康寿命の差は、2021年度男性は8.7年
女性は12.1年と、医学が進歩いているのに、二十年前
と同じで変わらない。

老化による病気は、一つ治療としてもまた別の病気に
出てくるため、差が縮まらないのです。
そこで老化を遅らせることによって、病気を回避する・・
現在82歳の私の健康への、基本的な考え方です。

”老い”とは何なのか? 老いを克服する未来とはどんな
ものなのか?今医学の現場で、老化を遅らせる物質、
酵素「NMN」の存在が注目されている。

誰もが持っている遺伝子の酵素で、十年前ワシントン大学
の今井紳一郎教授が、齢をとっても元気でいられるメカニ
ズムを研究する過程で発見した。

この、誰もが持っている酵素の働きを活かせてやれば、
若さが維持できるのです。ところが、齢とともにこの働き
が弱まってしまうのです。

酵素の働きを活発にするにはどうすればよいのか?
そのメカニズムは次号で・・

2023年06月28日

老化を遅らせる酵素”NMN”に注目(2)

2138 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康
「老化を遅らせる酵素”NMN”に注目(2)」

食生活で食事の量を30%減らす
すると、老化を遅ら せる酵素”NMN”の働きが活発に
なる・・そのことが、
二匹の猿の実験で明らかになった。

酵素”NMN”の働きは、種の生き残りのために備わって
いる。極端な食糧不足の中で子どもを作ると、親も子も
死んでしまう。
そこで生存本能が働いてNMNの働きを強め、子作りを
先送りにする。同時に、子作りに耐えられる”若さ”を
維持しようとする・・結果、老化を遅らせることになる。

食料環境が回復すれば、酵素の働きが弱まり、子孫を残す
行為が再開される。
この実験結果を人間にも適用して、日々の食生活で食事の
量を減らし、空腹状態にしておけば”NMN”の働きが
活発になり、老化を遅らせることができるのでは・・

香林坊生まれの私・・子どもの頃、商店街の大店のお年寄
りが通風に悩まされたり、認知症になったり・・
食習慣からくる贅沢病と、揶揄さていたのを記憶している。
子供の頃の父親の口癖は『いつまでも健康で長生きした
かったら、贅沢な食事は慎み、腹八分の粗食が一番』だと

一汁一菜、日々粗食の禅寺の住職が、総じて高齢でお元気
なのもうなずけるのです。修行僧が断食修行を行うのも、
より強靭な身体・精神を鍛えるため
ではないでしょうか・・

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