2127 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「すかいらーく/ロボットが主役に」
1970年に日本初のファミリーレストランを開業した
すかいらーくHD・・近年、物価高で消費者が外食を控え
、ガソリン価格の上昇で郊外店の客足は伸び悩む。
原材料費や水道光熱費の高騰で、昨年の決算は赤字に
なった。従来の店舗運営から、デジタルとの融合を課題に
消費者への新たな付加価値の提供が急がれる。
すかいらーくでは、全国の外食店の主役をロボットにする
ことにした。わずか1年半で全店の7割に3千台を導入す
る。
人出不足が深刻な外食産業で、従業員の配膳負担が
4割減るなど、ロボットとの協業モデルとして注目される。
連休のガスト新宿店は満席・・従業員に混じって
通路を自在に行き来して、働くのはネコ型配膳ロボット
「ベラボット」・・笑顔やウインクなどの表情でもてなす。
調理場で従業員が、ロボットのトレーに料理を載せて
席番号を入力すると、人やモノを避けながら客席まで運ぶ。
40代のパートの女性は、「配膳の仕事がほぼなくなり、
入店やレジなどの接客に集中できる」とロボ仲間を歓迎す
る。
「気おつけて取ってくださいニャ」
「お食事をお楽しみください、失礼するニャ」などと話し、
ネコロボの耳や頭をなでると、A I が数十種類の表情
を使い分けて応える。音声認識も搭載し、簡単な対話も
できる。
ガスト金沢入江店
すかいらーくは昨年末までに、ガストや中華レストラン・
バーミヤンなど、7ブランドの2100店に計3千台導入
した。
ガストでは、従業員の店内歩行数が42%、片付け時間も
35%減らせた。
日本経済新聞