2116 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康
「食事を制限し、空腹を保つことが若さを保つ」
81歳、日本の男性の平均寿命の年になった私・・
人間にとって「老い」とは何なのか?
老いを克服する未来とはどんなものなのか?
老化・・その宿命に抗うか、、従うのか。
「若々しく生きて、ぴんころりんと天寿を全うしたい」
誰もがそうありたいと願っている。しかし、現実はなか
なかそうはならない。年をとると共に様々な病に悩み、
自立した生活が出来ずに、苦しみを味わうことになる。
最先端医療の現場では、老化を遅らせる医療や、
老化そのものを治療する「抗老化医療」の研究が進められ
ている。
抗老化医療の進歩で、数多くの病を防ぐことができるよう
になる。人間、誰もが持っている生きていこうとする力・・
生存本能を目覚めさせる遺伝子によって造られる
”サーチュイン”という酵素の存在が注目されている。
ところが年齢を重ねると、この酵素の働きが弱まってくる。
サーチュインの働きを強めて、老化を遅らせるには、
通常の食事の量を70%までカロリー制限することです。
すると身体は”命の危機”を感じ、種の存続・命を守ろうと
サーチュインの働きを強めようとする。
『常にお腹が空いた状態』にする、食事制限を実行する
だけでサーチュインが働き、老化を遅らせ、寿命を延ばす
ことができるのです。
NMNという今注目される物質がある・・
サーチュインの働きを活性化させ、人体の能力を高め、
老化を遅らせる働きをしてくれます。
また、今話題のI PS細胞も、老化を防ぐ可能性を秘め
ているということで、研究が進められているのです。