2111 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康
「人は何故学ぶのか?学ばなければならないのか」
3月は卒業の月であり、4月は人生の新たな旅立ちの月
になる。
私たち人間の肉体は、その人が過去に食べたものによって
構成されている。同様に私たちの知性は、その人の脳が
過去に取り込んだ”知的食物”によって構成されている。
私たちの感性もまた、その人の”心”が過去に取り込んだ
”感性の食物”によって構成されているのです。
私たちは、その人生の中で出会う様々な知識や情報を食物
として取り込み、学び取ることで、自らの知性を形成して
いるのです。
人生様々な場面に出会い、そこで感じ、体験する様々な
感情の動きを食物にして”心”を形作り、深めていく。
それら頭と心に、栄養分をどのように与え続け、育んで
いけばよいのか? それが、人生の大きなテーマになるの
です。
日々の食事を通して、肉体や心に栄養分を与えていくが、
できるだけ食事は偏らずに、様々なものを食べることが
大切になってくる。
肉体への食事は摂り過ぎれば肥満になり、食事を極端に
減らせば餓死してしまう。
知性や感性もまた、日々程よく学び続けていかないと、
偏った考え方の人間になったり、歪な感情の持ち主なった
りするのです。
OAK・TREE 3月号
立花隆著「知の旅は終わらない」より