2098 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「外敵を撃退する腸内細菌と免疫細胞」
腸は大腸と小腸に分けられます。小腸は食べ物を消化吸収
する働きをし、大腸は消化吸収された後の不要物を便とし
て排出する働きをしています。
腸を取り巻く無数の神経細胞は脳に次いで多く、約1億個
「第二の脳」と呼ばれ、筋肉を操り、食べ物を消化 吸収
する複雑な動きを、腸は脳からの指示がなくても独自に
行うことが出来ます。
体内の様々な臓器は、脳からの指示がなくても独自に重要
な働きをしているのです。
腸が司るものに免疫力があります。
弱ると花粉症やアレルギー、インフルエンザ、リュウマチ
などの様々な病を引き起こします。
全ての病は腸から 始まるといっても過言ではないのです。
その免疫力の鍵を握るのが「腸内細菌」と「免疫細胞」
です。腸はこの二つを子分のように従え、全身の免疫力を
コントロールしているのです。
腸内細菌は1000種類100兆個もいて、様々な働きを
しています。
よく知られるビフィズス菌は善玉菌で、お腹の調子を整え
てくれます。脂肪の吸収を抑える物質を出して、肥満を
防ぐ働きをする菌もいます。
腸内細菌は、腸に運ばれてきた食べ物のカケラを餌にして
繁殖し、様々なミクロの物質を放出する。
そのミクロ物質が、腸壁から吸収され体全体に運ばれて、
肥満解消や美容効果など、様々な働きをするることが
分かってきたのです。
免疫細胞は約2兆個、腸壁とその内側に隙間なく配備され
、病原菌やウイルスなどの外敵を攻撃し排除してくれる
ミクロの戦士なのです。