感情を表に出さず礼儀正しい日本人
2081 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
日本人のアイデンティティ
「感情を表に出さず礼儀正しい日本人」
サッカー・W杯カタール大会でも、日本人サポーターが
スタンド清掃活動を行い、大会組織委員会は日本人
サポーターを表彰した。
また強豪ドイツに勝利した侍ジャパン。試合後ロッカール
ームをぴかぴかに片付け、折り鶴とお礼のメッセージを
残し、世界から称賛のメッセージが寄せられた。
礼儀正しい日本人・・「謙遜・謙虚」は日本人の美徳とされ
る。日本に古来から伝わるスポーツや勝負ごとは「喜怒
哀楽」を人前で表さないのが美徳とされ、礼儀とされてきた。
私が趣味にしている囲碁・・最高位を競って優勝した棋士
が、敗れた相手を気遣って、喜びを噛み殺し平静を装う。
将棋の世界では、8つのタイトルの内の5つのタイトルを
保持する藤井聡太・・勝っても負けても感情を表に出さな
い。
日本古来の武道も国際試合となると、喜びや悲しみの出し
方が違ってくる。国際試合での柔道の勝者は、勝てば全身
で喜び、負ければ人前もはばからず悔し涙を流す。
サッカーやプロレスなど、外国から日本に入ってきたスポ
ーツは、プレー中に喜怒哀楽を全身で表し、大声で観戦
する。私も一緒になって声援するし、興奮し盛り上がる。
一方剣道や相撲は、勝っても負けても選手は無表情を装い
礼儀正しい。
大相撲で思い出すのが、モンゴル出身の横綱朝青龍。
勝敗での態度や日頃の言動が、横綱の品位に欠けると、
協会からたびたび厳重注意を受け、ついには引退に至った。