2076 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康 「要注意、脚の動脈硬化」
私の友人に、脚が腫れる病で通院している人がいる。
動脈硬化で血管が詰まる病気に心筋梗塞や脳梗塞ある。
もう一つ血管が詰まる病気に、脚が動脈硬化で腫れ上がる
病気があります。脚の血管が細くなったり詰まったりして、
歩行困難に陥る病気です。
糖尿病や高血圧、腎機能障害、喫煙、加齢などから、
60代後半に発症する人の多い病気です。
高齢者の増加に伴い近年患者数が増えている。
治療が遅れると脚を切断することになる・・病気の認知度
は低く、遅れるケースが少なくないと警鐘を鳴らす。
症状は軽症から重症まで4段階に分かれる。
1度は無症状。2度は歩くと、ふくらはぎに痛みやだるさ
が起きて立ち止まるが、しばらく休むとまた歩けるように
なる。
歩行時、脚の筋肉は安静時の約10倍の血液を必要とする。
動脈硬化で十分血液が供給されないと、痛みが生じてくる。
3度になると、じっとしていても脚が痛む。
横になって寝ると痛みが増すので、ベッドや椅子に座った
まま足を下ろして寝ると、重力で血液が流れやすくなる・・
4度では血液供給が更に不足し、傷が治らず壊疽(えそ)
になって、脚を切断しなければならなくなる。
この病気が怖いのはこれだけでない。脚の動脈硬化がある
人の約半数が心筋梗塞や脳梗塞を合併し、命を落とすの
です。
動脈硬化は長い年月をかけて進行するため、生活習慣病
にならなよう工夫がいる。若い頃から運動習慣を身に付け、
深酒・喫煙、脂質、高血糖など、血管への害を遠ざける
ようにします。