2073 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「漢字、日本で使われるのは4%だけ」
日本で使われている常用漢字は2136。
2010年の改定で”謎”や”丼”など196字が追加され
”勺”や”匁”(もんめ)など5字が削除された。
固有名詞や専門用語は含まれないが、日常的に使われる
漢字の97%をカバー、つまり常用漢字を知っていれば、
日々の生活で困ることはない。
残りの常用漢字以外は、伊藤の”伊”やゴルフの石川遼プロ
の”遼”などの人名が多い。
では、漢字は何文字あるのか? 漢字の本家中国では6万。
日本では、このうちの4%しか使われていないのです。
第二次大戦後中国は、国民の大半が読み書き出来なかった。
そこで、文字を簡素化することで、国民の識字率が向上した。
ところで、中国の小学校で教える常用漢字は約2500。
中学で更に1000字習う。だが科学・医学・歴史などの
専門分野の漢字も日常使われるので、日常生活をカバー
するにはもの足りない。
台湾では、国共内戦で大陸から逃れてきた国民党の政権下
で漢字が使われていて、常用漢字は4808・・
日本の約2.3倍になる。
日本は、漢字が流入した後万葉仮名ができ、ひらがなや
カタカナに発展した。
日本の文化・生活に欠かせない漢字。最近は「超おいしい」
という意味の日本の俗語”超”が中国に逆輸入され、
”超好”(超いい)などと日常用語化している。
日経新聞「くらし探検隊」