2072 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び 「読めない新生児の名前・・急増」
光兜、児輝、天、波亜、絆希、音暖、希星、輝星、
咲恋、心詩・・何れも新生児の名前である。
それぞれどのように読むのか、分かりますか?
答えは・・らいと、るき、しえる、なろあ、ばき、は男児
のの、きらら、きあら、えれん、こんず、は女児です。
近年、こうした難しい読み名が急増し、学校や病院など
ではうまく読めずに、トラブルの原因になっている。
どうして、読み方が分かりづらい名前が増えるのか?
大きな要因として挙げられるのが、命名のノウハウを
指南する書籍やSNSの存在がある。
かって両親や祖父母と同居した時代は、子どもの名付けは
相談して決めることが多かった。今の親は自分の好みの
名前を付けることを優先し、祖父母たちの介入を嫌う。
ノウハウ本では、まず先に音の響きやリズムで好みの読み
を決めておき、後から”当て字”をはめ込む。
結果、今風な響きで読みが難解な名前が増え、キラキラ
ネームが増えてくる。
併せてよく使われるのが、漢字の読みを一部だけ取り込む
手法。例えば、永遠(とお)の「と」と、愛の「あ」を
合わせて”永愛(とあ)”になる。
現行の戸籍法では、名前に使える文字は常用漢字、
人名用漢字や平仮名、カタカナなどに限られる。
一方で読み方については明確な規定がない。
仮に辞書に載っていない読みでも、法律上問題はないの
です。