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温暖化と海洋酸性化で、すしが食べられなくなる

2068 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康
「温暖化と海洋酸性化で、
                     すしが食べられなくなる」

マク゜ロ、ホタテ、エビ、カニ、ウニ、イクラ・・
お寿しの「すしだね」としておなじみの魚介類が、
将来口に入らなくなるかもしれない。

海水温の上昇で、近年サケの漁獲が落ち込んでいる。
サケが取れなくなると、雌ザケのおなかに蓄えるイクラも
食べられなくなる。
不漁の原因に、地球温暖化に伴う海水温の上昇がある。

地球の7割を占める海は、排出された温室効果ガスの
CO2や熱をため込む。大気中のCO2濃度は増加が続く。
日本の平均気温は100年間で1.28度、日本近海の
海水温は1.19度、それぞれ上昇している。

CO2が海に溶け込んで海洋酸性化が進むと、炭酸カル
シウムの殻を持つ貝やエビ、カニ、ウニなどが生存できな
くなる。マグロやアナゴは乱獲で、イクラは地球温暖化で
現在の流通量が維持できなくなる。

その結果、すしだねの多くが失われ、残りはガリだけとい
うことになりかねない。


                                                             読売新聞

                                                                                                                                                                        

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