2067 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「金沢の中心部を縦断する森本・富樫断層」
2004年の新潟中越地震はM6.8。1995年神戸
震災以来、当時観測史上2度目の震度7を記録した。
その一年前、国の地震調査研究所では、マグニチュード
7程度の地震が今後30年以内に起きる確率は「森本・
富樫断層2.5%」「新潟中越地震2%」と予測していた。
こうした事実から、金沢市は地震発生の可能性が最も高い
「S」ランクに指定・・M7の直下型地震がいつ発生しても
おかしくはないのです。
断層地帯は、津幡町から白山市の約26キロを走っている。
金沢の中心部を通る断層は、武蔵ー香林坊下ー野町ー富樫
と、人口密集地を縦断している。
太平洋戦争で空襲を免れた金沢は、築後50年以上の古い
木造家屋が多く、蒸し暑い気候から二間続きの座敷に縁側
が付いた、地震には極めて弱い古い木造家屋が多い・・
ずっしりとした屋根瓦に、冬50㌢の雪が積もったとき、
震度7の地震が来たら、一瞬にして全壊・・多数の死傷者
が出る惨事になるだろう。
旧市内は道巾が狭く、全壊した家屋から出火したら手の
付けようがない。たちまち神戸震災の火災以上の大火にな
ってしまうだろう。
京大と金大は今年度から、活断層や地震構造の調査に
乗り出す。文部科学省が全国で進めている重点調査の一つ
で、揺れの激しい場所や周辺活断層帯との関係を、今後
3年かけて分析する計画です。