ドラックストア業界の勢力図に激震が?
2063 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「ドラックストア業界の勢力図に激震が?」
石川県のドラックストアは、人口10万人あたり17.2軒
と出店競争はし烈を極め、過密度は全国一位です。
2位は富山県で16.5軒、福井県は5位で14.9軒。
和歌山県が一番少なく6.3軒と石川の3分の1。
ドラックストア陣取り合戦真っ只中の北陸・・生き残り
をかけた戦いが続く。
そんななか米国の巨大企業アマゾン・ドットコムが、
日本で「処方薬販売」への参入を表明した。
米アマゾンは2018年に、オンライン薬局大手の米ピル
パックを買収し、20年にはオンライン薬局を立ち上げ、
米国内での処方薬販売を本格的に開始した。
アマゾンは自ら在庫を持たず、配送網の優位性と圧倒的
物量で、業界の勢力図を塗り替えようと画策している。
日本では全国の中小薬局と組み、オンラインで患者が
服薬指導を受けるネットワーク網を作っていく。
利用者は自宅で薬の宅配を受けられるよう、2023年
から本格的サービスを開始する。
参加する中小薬局は、オンライン診療システムの導入、
服薬指導、業務のデジタル化を進めることができ、
新たな顧客獲得のビジネス機会と、関心を示す。
店舗展開を最重点に、膨大な投資をしてきた日本の
大手薬局チェーンは、現在のビジネス展開のあり方に、
戦略の転換が迫られる。
薬局まで足を運び、順番を待つ必要がなくなるため、
持病の薬を定期的に受け取る患者へのメリットは大きい。
同じサービスを日本の企業も提供可能だが、多くの顧客
を持つ巨大企業アマゾンと、競争する覚悟があるだろうか
・・
日本経済新聞