2055 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「健康寿命を長く保つ”貯筋”」
人生100年時代、健康寿命を長く保つうえで、体を
動かす筋肉の働きを維持する”貯筋”が大切になってくる。
持久力は10代後半にピークを迎えます。
その後徐々に落ちていき、60を過ぎると急降下する。
ももやふくらはぎ、お尻など、体重を支える筋肉は、
80歳を過ぎると、30代の半分にまで減ってしまう。
日常生活で、立ったり座ったり階段を上がる時、どこかに
手をつく動作が常習化し、立ったまま靴下やパンツが
履けなくなる・・筋肉量の低下を示す指標になります。
年を取り、衰えた筋肉は戻らないと思うでしょうが、
筋トレで鍛えれば、筋肉が付き若返ることができるのです。
コツコツと体を鍛え”貯筋”を心がけることです。
筋肉量が減ると、心不全や脳梗塞などの病気へのリスクが
高まります。また免疫機能が低下し、新型コロナなどへの
感染症にかかりやすくなります。
筋トレを続けると体内の糖代謝が促され、糖尿病の予防に
有効です。また、筋トレで分泌される”乳酸”には、心疾患
のリスクを軽減する血管拡張作用が認められます。
運動量が増えると、筋肉から様々なホルモンが分泌され、
血管を通して全身へ・・このホルモンには抗ガン作用や
認知機能改善効果が認められます。
運動をすると脳の血流が上がり、意識をハイにするノル
アドレナリンが分泌される。集中力が向上し、ブレーキと
アクセルを踏み間違えたり、不慮の交通事故から身を守る
ことができ るようになります。