2053 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「筋肉と筋肉量の低下を防ぐ”貯筋”」
コロナ禍で日々の活動量が減ってくると、筋肉量が減り
筋力が低下する。身体機能が低下して、サルコペニアを
発症する。
サルコペニアとは「高齢者にみられる筋肉量の減少と
筋力低下、もしくは身体機能が低下すること」です。
近年、疾患として重視されるようになった。
筋肉は加齢と共に衰え、高齢になると立ち上がりや
歩行など、日常生活の基本動作に影響するようになる。
転倒や骨折れのリスクが高まるのです。
65歳以上の6~12%が発症し、年齢が上がるほどに
増えていく。年齢に加えて活動不足、栄養不足、ガンなど
の疾患が関係する。
栄養不足は、タンパク質をしっかり摂取すれば解決する。
40歳を過ぎる頃から「若い頃とは違う」と感じるように
なるが、その段階から、意識して筋肉を鍛える運動を
生活の中に取り入れるようにする。
”貯筋”筋肉量と筋力を”貯める”ことが、サルコペニアの
発症予防の鍵になります。
そこでウオーキングを始める・・ウオーキングは健康増進
にはなるが、筋肉に”負荷”をかけないと”貯筋”には
ならない。
息が上がるくらいの早歩きと、快適なのんびり歩きを数分
ずつ繰り返す”速歩”がお勧めです・・
回数・運動時間は、その人の筋肉量や筋力よって異なるが、
運動量が少ないと貯筋にならず、多過ぎると継続できない。
筋肉を鍛える運動といえば、スポーツジムなどで機器を
用いた筋力トレーニングを思い浮かべるが、それらは
ハードルが高く、一人では続かない。
最初から身いっぱい頑張らず”少し頑張る”を続けていけ
ば、次第に筋肉が鍛えられ、将来への蓄え”貯筋”になり
ます。
日経新聞「カラダづくり」