2045 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
心と体の健康 「夏バテ」
今年は7月に入るや記録的な猛暑が続いた。
だるくて疲れやすい人、めまいを起こしたり、お腹の調子
が悪かったり する人もいるだろう。
熱中症には至らなくても、いわゆる夏バテ症状です。
夏バテは、脳と自律神経による体温調節の働きが深く関わ
っている。脳の温度は高温の夏も寒い冬も、およそ37度
前後に保たれている。この仕組を支えるのが自律神経です。
例えば食べ物を噛んで飲み込むのは自分の意思だが、
その後の胃液の分泌など、消化・吸収は自動的に行われる。
それを脳の自律神経が管理している。
夏の体温調節のため脳は自律神経を働かせる。
だが、脳の仕事は体温調節以外にも沢山ある。
体温調節に多くのエネルギーを使うと、脳の余力がなくな
り、その他の身体の調節がおろそかになる・・
めまいや胃腸の不調などが起きやすくなり、風邪を引いた
りする。
そこで、余力の減った脳には質の良い食事・・土用の丑の
ウナギがいいだろう。次に睡眠・・24時間休みなしの脳
には一番休まる時間帯だ。
エアコンで体温を落としてやると、眠れるようになる。
読売新聞「元気の処方箋」