■転職の理由
・会社の将来に不安を感じて 44.6%
・時間的・精神的ゆとりを求めて 28.3%
「ゆとりを求めて」としたのが、25歳までは50%で、
”仕事を通して人間を磨く”という価値観が薄れ
つつあるのが気にかかる。
2034 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「山のあなたの空遠く、幸い住むと人のいう」
難関を突破し、希望した会社に就職したというのに・・
にも関わらず、入社半年足らずで辞めていく若者がる。
本来仕事に「面白くない仕事」などというものはないはず
・・本気で取り組めば楽しくなる。
しかし、嫌々やっていると 楽しくなくなります・・
すべてはあなた次第なのです。
仕事に行き詰まると会社を辞め、職場を転々と渡り歩く
人がいる。そういう人は社会から評価されません。
職場は人間形成の道場であり、仕事は自らの人間性を磨く
道具と考えれば、困難に出会っても懸命に取り組んでいく
なら、問題は解決できるのです。
ドイツの詩人カール・ブッセは、以下有名な詩を残してい
る。
『 山のあなたの 空遠く 幸い住むと 人のいふ
ああ われひとと とめゆきて 涙さしぐみかへりきぬ
山のあなたに なほ遠く 幸い住むと 人のいふ 』
山のかなたの、更に空の向こうに幸福があると、幸せを
探しに行ったが、行けども行けども幸福は見つからず、
失望して泣きながら帰ってきた・・という意味の詩です。
今やっている仕事は、自分がやりたいと思っている仕事で
はない。もっとやり甲斐のある仕事があるに違いない・・
自分に合った仕事を探し求めても、徒労に終わってしまう。
何事も、今やっている仕事に全力投球することで、
人間が磨かれるのです。
こういう時代だからこそ、仕事への意義を知り、
仕事に対する価値観を築くことが出来る人が、
真の”ゆとり”を持つようになるのです・・
そのためには、人の何倍も働いて、
自分を磨いていかなければならないのです。
※故3代目圓歌が真打ちの頃、「授業中」という創作落語
にカール・ブッセの詩を題材にして、「山のあなあな・・」と
吃り人気を博したことで知られる