2031 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生「仏の教え/生きることの意味」
「何のための人生」なのか?
「生きる意味」って何なんだろう?」
もやもやしたものが出たときには、実はあなたが
「これから成長するチャンスが来た」のだと思えばいい。
人間はどん底を経験してみないと、真に生きる意味を
見いだせないものです。
「あの人の為に尽くしたのに・・子どもの為に・・
なんなの、この結果は」と、裏切られた思いで嘆く。
人の為と書いて”偽り”と読む。
仏教では「裏切られたときにあなたはどう生きるのか?」
を問う。
生きる意味とは”味わう心”です。
蓮如上人は「御一代記聞書」の中に、
「かむとしるとも のむとしらすな」の言葉がある。
「何ごとも、味わってから飲み込みなさい」と教えている。
食べ物を口に入れると、まず噛みます。そして味わい
ながら飲み込んでいく。ところが、辛いことや腹の立つ
ことがあると、「あ~腹が立つ」と、いきなり飲み込んで
しまう。
それを「うのみにする」と言う。問題の意味を何も分から
ないまま飲み込んでしまう。嬉しいことも、悲しいことで
も、どんなことでも、味わってから飲み込むようにします。
すると自分の人生を振り返って
「これはこういうことだったのか・・あれはこういうこと
だったのか・・」と、じっくり人生を深めることができ
るのです。
人生には、よい時もあれば悪い時もある。
これは、これから成長していくチャンスなのかもしれませ
ん。「何かが変わるのかもしれない」と思うようにすれば
よいのです。
浄土真宗・川村妙慶