2025 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生「寛容さに欠ける現代の風潮(2)」
現代の日本は”許し許される”心を忘れ、何でも白黒を
つけたがる傾向iにある。
そこには、日本人の美徳「和を尊び、許す心」の代わりに
相手を打ち負かそうとする酷薄な”正義感”が透けて見え
てくる。
日本人の言語には、1と 0、YESとNOの間に無限の
トーンが存在する。日本人の社会には、YESでもNO
でもない曖昧な”ファジー”な空間が存在するのです。
神や仏が与えることができるものに”許し”がある。
私に、そしてあなたに、他人を許す度量の広さがどれだけ
あるだろうか?自らに問いかけてみる必要があるのです。
現代では、何事にもスピードが求められ、即断即決が求め
られる。余裕をもって事にあたることが許されないのです。
物事を単純化することが歓迎され、人の能力の有無は、
テストの結果のように、表れる数字で片付けられてしまう。
物事を数値で見て比べるのは、手っ取り早く分かりやすい。
が、底が浅く、人間としての深みがない。
単純化することに慣れた現代の日本人は、余裕をもって
他人と接する・・忍耐力を失ってしまっている。
自分には理解できないことには、注意深く耳を傾け、
理解しようと努める・・それが「許す」ということでは
ないでしょうか?
そのために情理をつくして、相手とことん話し合う
精神的余裕が持てるようになりたいものです。