2024 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「仏の教え/寛容さに欠ける現代の風潮」
もう少し、感染者や家族に寛容になれないだろうか?
「許す心」・・寛容さが私達に求められるのです。
その背景には、感染予防への「責任」を強調するあまり、
他人への配慮を欠き、余裕を失っている現代の風潮ある。
一昔前まで、日本の社会は「互助の精神」に支えられてい
た。何か不都合なことがあった時、「助けてほしい」と
求められれば、自らを省みることなく親身になって、
手を差し伸べようとする利他の心があった。
臨済宗の僧侶・玄侑宗久は、「許す心」について、以下の
ように語っている。
「現代の日本は”許し許される”心を忘れ、何でも白黒を
つけたがる傾向にある。
不祥事を起こした企業の謝罪会見を見ても、更に攻め
立て、それでも許さないという風潮が強くなっている。
断罪して裁かなければ、気が済まなくなっているのです」
そこには、日本人の美徳「和を尊び、許す心」の代わりに
相手を打ち負かそうとする酷薄な”正義感”が透けて見え
る。
仏教では物事の原因を”一つ”にのみ求めることを由とし
ない。
物事を「白か黒か」何れかに分けるのは分かりやすいが、
その間にはファージな”七色”があり、その一つひとつに
意味があると説く。
仏教には、多様な価値観を認める心の広さがあり、日本人
の寛容の精神は、先祖代々受け継がれてきた”仏”の教え
によるのです。