無形文化遺産を目指す日本酒
2022 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「無形文化遺産を目指す日本酒」
お正月・・最初に日本酒で新年を祝い、おせち料理を戴く。
食事が進んだ後、ビールやワイン、焼酎になる。
日本酒は麹を使い、米と水を原料にした伝統的製法の
お酒です。
米にはアルコールの発酵に欠かせない糖分を含まない。
そこで、麹菌の発酵による米のでんぷんの糖化と、酵母に
よる発酵が同時に行われる「並行複発酵」という製法が
発達した。
麹は、ビールなどの麦芽文化とは異なる独特なもので、
明治以降機械化が進む中、杜氏たちが製法を守り続けて
きた。
麹を使った酒には、焼酎や泡盛、本みりんが含まれる。
神事や祝い事、年中行事には欠かせない日本酒・・
日本酒造りは奈良時代の「古事記」に記され、
室町時代に現在の麹菌を使った製法の原型が確立した。
麹菌を使った日本の伝統的酒造り技法を、ユネスコ無形
文化遺産登録を目指し、日本の酒文化の存続と盛り上
がりを期している。
現在、モンゴルの馬乳酒製造の伝統技術や、ベルギーの
ビール文化、黒海に面したワイン発祥の地、ジョージアの
伝統的ワインが、ユネスコの無形文化遺産に登録されて
いる。