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2022年05月 アーカイブ

2022年05月01日

無形文化遺産を目指す日本酒

2022 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「無形文化遺産を目指す日本酒」

お正月・・最初に日本酒で新年を祝い、おせち料理を戴く。
食事が進んだ後、ビールやワイン、焼酎になる。

日本酒は麹を使い、米と水を原料にした伝統的製法の
お酒です。
米にはアルコールの発酵に欠かせない糖分を含まない。
そこで、麹菌の発酵による米のでんぷんの糖化と、酵母に
よる発酵が同時に行われる「並行複発酵」という製法が
発達した。
麹は、ビールなどの麦芽文化とは異なる独特なもので、
明治以降機械化が進む中、杜氏たちが製法を守り続けて
きた。
麹を使った酒には、焼酎や泡盛、本みりんが含まれる。

神事や祝い事、年中行事には欠かせない日本酒・・
日本酒造りは奈良時代の「古事記」に記され、
室町時代に現在の麹菌を使った製法の原型が確立した。

麹菌を使った日本の伝統的酒造り技法を、ユネスコ無形
文化遺産登録を目指し、日本の酒文化の存続と盛り上
がりを期している。
現在、モンゴルの馬乳酒製造の伝統技術や、ベルギーの
ビール文化、黒海に面したワイン発祥の地、ジョージアの
伝統的ワインが、ユネスコの無形文化遺産に登録されて
いる。

2022年05月05日

日本酒の出荷量は減少、輸出は右肩上がり

2023 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「日本酒の出荷量は減少、輸出は右肩上がり」

アルコール離れにコロナ禍が追い打ちとなり、出荷量の
低下に苦しむ日本酒業界。
日本酒の出荷量のピークは1973年度の177万㌔㍑
2020年は4分の1以下の41万㌔㍑に低迷している。

ビールや発泡酒などに押されているからだけではない。
1990年代始めのバブル崩壊以降、大人数による社内
旅行や宴会が減り、お酒全体の消費が落ちていったこと
がある。
国内最大の酒処・兵庫県灘が、95年の阪神大震災で被災
したことも、大きく影響した。
業界の構造転換や地酒ブームもあり、純米酒や吟醸酒
などの高級な日本酒の出荷量が順調に伸びた。

だがコロナ禍で、日本酒をじっくり味わえる居酒屋や料亭
が休業を迫られた。単価を上げることで消費量の減少を
補う戦略も、コロナ禍で苦戦を強いられた。

そんな中、日本酒の輸出は右肩上がり。
2010年の輸出総額は85億円だったが、毎年過去最高
を更新し、2020年には3倍近くの242億円まで伸び
た。
海外の日本食レストラン数は、06年の2万4千店から
21年は16万店に・・日本で日本酒の味を覚えた海の
観光客が、自国の日本食レストランで、日本酒を楽しむ
好循環が生まれている。

国内の出荷量低下を、海外の販路拡大に力を入れることで
、新たな販路を拓こうとする蔵元が増えているのです。

2022年05月10日

仏の教え/寛容さに欠ける現代の風潮

2024 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「仏の教え/寛容さに欠ける現代の風潮」

もう少し、感染者や家族に寛容になれないだろうか?
「許す心」・・寛容さが私達に求められるのです。

その背景には、感染予防への「責任」を強調するあまり、
他人への配慮を欠き、余裕を失っている現代の風潮ある。

一昔前まで、日本の社会は「互助の精神」に支えられてい
た。何か不都合なことがあった時、「助けてほしい」と
求められれば、自らを省みることなく親身になって、
手を差し伸べようとする利他の心があった。

臨済宗の僧侶・玄侑宗久は、「許す心」について、以下の
ように語っている。
「現代の日本は”許し許される”心を忘れ、何でも白黒を
  つけたがる傾向にある。

不祥事を起こした企業の謝罪会見を見ても、更に攻め
立て、それでも許さないという風潮が強くなっている。
断罪して裁かなければ、気が済まなくなっているのです」

そこには、日本人の美徳「和を尊び、許す心」の代わりに
相手を打ち負かそうとする酷薄な”正義感”が透けて見え
る。
仏教では物事の原因を”一つ”にのみ求めることを由とし
ない。
物事を「白か黒か」何れかに分けるのは分かりやすいが、
その間にはファージな”七色”があり、その一つひとつに
意味があると説く。

仏教には、多様な価値観を認める心の広さがあり、日本人
の寛容の精神は、先祖代々受け継がれてきた”仏”の教え
によるのです。

2022年05月12日

寛容さに欠ける現代の風潮(2)

2025 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生「寛容さに欠ける現代の風潮(2)」

現代の日本は”許し許される”心を忘れ、何でも白黒を
つけたがる傾向iにある。
そこには、日本人の美徳「和を尊び、許す心」の代わりに
相手を打ち負かそうとする酷薄な”正義感”が透けて見え
てくる。
日本人の言語には、1と 0、YESとNOの間に無限の
トーンが存在する。日本人の社会には、YESでもNO
でもない曖昧な”ファジー”な空間が存在するのです。

神や仏が与えることができるものに”許し”がある。
私に、そしてあなたに、他人を許す度量の広さがどれだけ
あるだろうか?自らに問いかけてみる必要があるのです。

現代では、何事にもスピードが求められ、即断即決が求め
られる。余裕をもって事にあたることが許されないのです。
物事を単純化することが歓迎され、人の能力の有無は、

テストの結果のように、表れる数字で片付けられてしまう。

物事を数値で見て比べるのは、手っ取り早く分かりやすい。
が、底が浅く、人間としての深みがない。
単純化することに慣れた現代の日本人は、余裕をもって
他人と接する・・忍耐力を失ってしまっている。

自分には理解できないことには、注意深く耳を傾け、
理解しようと努める・・それが「許す」ということでは
ないでしょうか?
そのために情理をつくして、相手とことん話し合う
精神的余裕が持てるようになりたいものです。

2022年05月16日

県内ゴルフ場、ビジター特典

2026 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「県内ゴルフ場、ビジター特典」

レジャーの多様化や利用者の高齢化で、2020年度の
ゴルフ場数は2216ケ所、利用者数は8135万人に・・
ゴルフ場数はピーク時から1割、利用者は2割減少してい
る。
地方自治体を支えてきた「ゴルフ場利用税」の税収が
ピーク時の1992年に比べ6割も減少している。

ゴルフ人口の減少が続くなか、石川県内のゴルフ場も
あの手この手で、ビジターやリピート客を増やそうと工夫し
、来場者を増やす取り組みをしている。

千里浜カントリーは、ビジター70歳以上3、000円
(ロッカ ー、シャワー、レストランなし)。
コース内への乗り入れ が出来る二人乗りカートは、1人
500円の追加でOK・・ 年配者に好評なゴルフ場です。

朱鷺の台カントリーは、月曜と火曜がセルフデー。
ビジターは通常眉丈台9.960円、能州6.970円の
ところ6300円(70歳以上は更にゴルフ税マイナス)
で・・
しかもアウトは眉丈台から、 インは能州から回ることが
できる。 更に2人乗りカートでコース内に入れる。

金沢市内から20分の金沢ゴルフクラブは、春から秋に
かけて午前5時にスタートする「早朝ゴルフ」が人気だ・・
日中の暑さ避けて出勤前の会社員が利用する。
また、女性客を増やそうと月に一度、同じ組に女性がいる
と、全員優待価格になる。

県内のゴルフ場、GoToトラベルで申し込むと、プレー
代が5千円割引になり、更に2千円のお土産券が付く。
能登島ゴルフで申し込むと、プレー代1万円が5千円に
なり、お土産券が付く。

金沢セントラルは、毎週月曜と金曜セルフ昼食付き
5、682円(70歳以上は更にゴルフ税マイナス)

県内のゴルフ場で最も安くプレー出来るのは、北陸グリー
ンヒルゴルフクラブ。
平日70歳以上・昼食付で3.300円・・県外からの
来場者も多く、高齢者の社交場になっている。

2022年05月21日

岐路の資本主義経済

2027 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「岐路の資本主義経済」

最近「資本主義経済の終焉」が叫ばれるようになった。
岸田内閣は、成長戦略の公約「新しい資本主義の実現」を
掲げ、低迷する日本経済の立て直しを模索する。

消費者は賃金が増えないため低価格思考になびき、
企業はなかなか値上げに踏み切れない。
昨年の日本の平均賃金は約440万円で、30年間の伸び
は4%。この間米国は49%、英国も44%増えた。

バルブが弾ける前の日本は、高い経済成長で儲けを従業員
に還元して消費を促した・・資本主義の仕組みがうまく
働いていたのです。
その後の経済の低迷で、消費者の「購買力」は低下した
まま。
デジタル化が進み、高い I Tスキルを持つ一部の企業が
高収入を得る。その一方、グローバル化で国内の工場が
労賃の安い新興国に移転。
先進国日本の労働者は職を失い、賃金の上昇を阻んできた。

「金こそが人生」・・資本主義は世の中を豊かにしてきた。
その背景には、人間のあくなき欲望と繁栄からこぼれ落ち
る「貧富の格差」の影がつきまとう。

『裕福な人々は、傲慢になったり悪者になる者が多い。
  貧乏な人々は、無頼の徒やけちな犯罪を犯す者が多い。
  その中間層の人々が組織する国で、最も善き政治が
  行われる 』
これは、
現代の言葉ではない・・古代ギリシャの哲学者
アリストテレスが唱えた言葉で、中間層が主体となる国家
が理想・・と訴えている。

時代を問わず、人類の歴史は繁栄の中に貧富の格差を
はらんできた。
今日、世界のわずか2153人の裕福層の資産が、
世界の総人口の6割にあたる46億人分の資産を上回り、
世界の3分の2の国
で、所得格差が広がる。

経済的格差は制御できないほどに拡大し、
「不平等、いら立ち、不満」などの悪循環を作り出している。

そんな中、ロシアとウクライナの戦争が勃発・・
世界の経済は変調をきたし、資本主義諸国の経済が危うく
なってきた。


                                     読売新聞「岐路の資本主義」

2022年05月25日

格差が広がる日本

2028 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「格差が広がる日本」

米国ほど極端ではないが、日本でも格差が広がっている。
2019年厚労省の調査によれば、年間の所得が200万
円未満で、貯蓄も200万円未満の世帯が全体の9%を
占める。
一方、年間所得1千万円以上、貯蓄1千万円以上の世帯は
6.5%。
日本でも貧困問題は深刻で、お金がなく普通に生活でき
ない人の割合は18年に15.7%と、米国18.1%に
次いで悪い!
17歳以下を見ると14%で、OECDの平均12.7%
を上回る。子どもの貧困は母子家庭に多く、貧困率は
48.3%に上がる。

格差が広がる日本で、精神的に満たされず大きな葛藤を
抱える女性たち。社会進出が進む一方で、家事や育児で
男性より負担が重いのが現実です。

どの世帯でも、妻の肩に重くのしかかってくいるのが介護・・
少子化が進み、夫の両親に加え、実家の両親の看護が
十年近く続く。

代わりに介護してくれる家族がいないまま、勤め先を辞め
て、妻がすべてを背負っていくことになる。
更に、認知症、老人の介護、脳梗塞などの脳疾患で、
寝たきり家族を介護する家庭は大変です!

長期間閉じこもりの子どもの問題もあります。
夫の理解と分担・協力がないと離婚騒動になりかねません

2022年05月28日

あたりまえだから

2029 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生
「あたりまえだから」

ロシア軍のウクライナ侵攻から3ケ月が過ぎた。
ウクライナから周辺国へ脱出した難民は約660万人。
以下は、32歳の若さで亡くなられた井村和清さんの
「あたりまえ」という詩です。

こんなすばらしいことを
みんなはなぜ喜ばないのでしょう
あたりまえであることを

お父さんがいる、お母さんがいる
手が二本あって、足が二本ある

行きたいところへ、自分で歩いてゆける
手を伸ばせばなんでも取れる
音が聞こえて、声がでる

こんな幸せはあるでしょうか
誰もそれに気づかない、誰もそれを喜ばない
あたりまえだと笑って見過ごしている

夜になるとちゃんと眠れ、そしてまた朝がくる
さわやかな空気を胸いっぱいすえる
笑える、泣ける、叫ぶことができる、走りまわれる

みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを喜ばない
そのありがたさを知っているのは
それを失くした人だけ

なぜでしょう・・あたりまえだから

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