■事例1 38歳男性
今の会社に勤めて18年。一通り仕事が出来る
ようになったが、この10年給料は増えていない。
上司より自分の方が働いているのに、給料は
上司の半分・・納得できないからやる気が出ない。
■事例2 46歳女性
職場の後輩が私より年下なのに役職に付いた。
人間的に欠点だらけで上に立てる人ではないのに
・・頑張っているのに認められずにいる自分は
何なんだろう・・モヤモヤする
2018 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
仏教の教え 「他人から認められたい欲求」
他人に認められたい欲求・・
これは多くの人が抱える悩みではないでしょうか。
SNSが盛んな現代では、フェースブックの「いいね」の
数とか、自分への評価が数値化され、可視化される社会に
あって、目に見える評価ばかりを求めようとする・・
そんな世の中になってきた。
「自分は頑張っている・・なのに認めてもらえていない」
そんな不満の声が、あちこちから聞こえてくるのです。
私は思うに「頑張っている」ことが十分素晴らしいので
あって、頑張っている自分を自ら認めて、褒めてあげても
いいんじゃないか・・と思うんです。
仏教の教えの一つに施し(布施)がある。その布施には、
大切な条件が付いている。それは「見返りを求めない」
ということです。
どんなに素晴らしいことをしても、見返りを求めたら、
正当な評価を受けられなくなる。
正当な評価を受けられないことに不満を持つのは、
正当な評価を求めようとする自分がいるからです。
どうすればよいのか? それは、見返りを求めたりせずに
、ただ自分が信ずることをやり続ける・・自分の価値とい
う ものを、他人に委ねることのない生き方をする。
他人から評価してもらったり、認められて、嬉しくなった
ことは何度もあります。
他人の物差しによる評価で、自分の価値を測ろうとする
自分がいるのです。何かをするとき、人に認められるため
に、自分を変えていかなければ・・と思うようになる。
周りが自分をどう評価しているか?ということに囚われる
のではなく、自分は正しいと思うことを、ただひたすら
やり続けることです。
正当な評価を求めようとするのは、水泳と一緒で、
潜ろうとすると体は浮いてしまいます。
浮いたままでいたいと思えば、逆に沈んでしまいます。
これと同じで、認めてほしいからといくら頑張っても、
認めては貰えない。認めて貰えなくても、頑張っていれば、
そのうちに周りが認めるようになるのです。
認めてほしいから頑張るのではなく、やっていたら認め
られる・・そんな生き方をすればいいのです。