2015 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
女(男)の言い分 「女性が活躍できる社会へ・・」
日本の企業の正社員は、働く負担があまりにも重い。
日常的に残業があり、数年ごとに出される転勤辞令は
家庭生活との両立は難しい。
子育て中の女性は、労働時間の短い家庭と両立する
非正規雇用を選択するしかなくなる。
「家事育児は女性が担う」という、古い役割慣習も残って
いる。
日本の女性の就業率は世界ランキング13位です。
昨年10月の衆議院選挙で当選した議員のうち、女性が
占める割合は、辛うじて10%を超えた前回平成29年を
下回り一桁台に・・諸外国に比べ極端に少ないのです。
政治経済のニュース番組で、テーブルを囲む解説者は
大多数が男性。日本で”先生”と呼ばれる政治家や医師、
弁護士などは、圧倒的に男性が占める。
大学進学率の男女格差は徐々に縮まっても、
大学・大学院で教授を務める女性は2割に満たない。
女性が大学で教わる先生は男性、病院で診察してくれる
先生も、裁判官も男性。こうした社会構造が、女性の心理
に与える影響は計り知れない。
外国の女性からは、「日本の女性は他国と比べて自信が
なく、責任ある地位に付きたがらない」と言われる・・
その背景にあるのは、責任ある地位で活躍する女性が
少ないことにある。
優秀な女性が見えるところにいれば、周りの女性たちも
頑張れるだろう。女性の管理職の割合を高めるには、
女性にも男性と劣らぬ管理能力があることを、認識させる
必要があります。
例えば、イベントの企画立案プロジェクトに必ず女性を
加えることや、登壇者に女性を加えることです。
女性の参画を、プロジェクトの努力目標ではなく、”義務”
と考えるのが始まりになります・・
アジア開発銀行駐日代表・児玉治美