2014 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「もう先送りが許されない地球温暖化」
沖縄に台風が来なかった年、海水温が1~2度上昇して、
世界遺産・慶良間諸島のサンゴ礁の80%が死滅した。
酸素を供給して、サンゴと共生する生き物の生息が困難に
なるからです。
スキューバーダイビンクを趣味に、毎年沖縄の海に潜ってき
た私・・地球温暖化の影響で、海底の異変にいち早く
気づいてから20年になろうとしている。
空気中に生息する私たちは、その深刻さを感じにくい。
年間の平均気温が1度上昇しても危機を感じない。
サウナで90度には耐えられるが、90度のお湯では死ん
でしまう。
海水温の上昇で台風のエネルギーが増し、過去に経験した
ことのない60㍍級の暴風、降水量100㍉以上の大水害
も常態化している・・世界各所でその被害が報じられる。
毎年のように発生する、カリフォルニアやオーストラリアの
森林火災もまた、気温の上昇と乾燥によるもので、真っ赤
な炎が住宅地を焼き尽くし、煙と煤で呼吸困難な状態に・・
地表の草木が燃え尽きた後も、根っこが炭化し燃え続ける。
シベリアでは昨年気温38度を記録した・・永久凍土が
露出し、その土壌から感染力の強い未知のウイルスが発見
されている。
もっと怖いのは、何万年も封印されていた永久凍土から
メタンガスが放出され、地球温暖化が一気に加速すること
です。
温暖化のツケは、十数年後には取り返しのつかない状態に。
世界の政治家たちは目先の損得に囚われ、問題を先延ばし
にして、権力闘争に明け暮れている。果てはロシアのよう
に隣国に戦争を仕掛け、殺し合いをしている・・
人類の生存が秒読み段階に入っているというのに。