2006 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「兼六園冬の風物詩・雪吊」
金沢に大雪が降った2月下旬、日本三名園の兼六園も
美しく雪化粧した。雪で真っ白になった兼六園は、粉雪が
舞い、池は凍って「水墨画の世界」。
兼六園には160種8200本の樹木がある。
雪の重みから銘木を守るため、毎年11月下旬に、
約500人の庭師が「雪つり」作業をする。
今年兼六園は命名から200年、「名勝」に指定されて
から100年というダブル記念年にあたる。
1822年加賀藩は、「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・
眺望」の6つの美しさを兼ね備えていると、兼六園と名付
けられた。
また1922年(大正11)、国の史跡名勝天然記念物
保存法」により「名勝」の指定を受けている。
コロナウイルス禍前は、年間280万人の来園者があり、
半数が外国からの観光客でした。2020年には6割減の
120万人、21年は3分の1の90万人に落ち込んだ。
コロナ禍、何度か閉鎖を余儀なくされたが、園内は、
3月梅林の花が開花し、4月は桜、5月~6月はツツジに
さつき、6~7月菖蒲とカキツバタ、そして11月は紅葉
と、四季折々の美しさを見せている・・
雪吊りは、3月15日頃から取り外し作業が始まる。
読売新聞