1999 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「感染サイクルが短いオミクロン型」
新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の急拡大は
感染者から他の人に伝染る感染のサイクルが、5日から
3日へと短くなったことにある。
感染サイクルが短いと、急速に流行が広がっていく。
ウイルスの増殖場所が”のど”で、増えやすくなり、
オミクロン型の「潜伏期間」が約3日と短くなったのです。
デルタ型は、感染者から5日後に2人に伝染すると、
10日後には4人、15日後に8人と、5日の間隔で
倍々ゲームとなり広がっていく。
ところがオミクロン型は3日後に2人、6日後に4人、
9日後に8人・・15日後には32人と、デルタ型の4倍
の速さで広がっていく。
免疫検査をすり抜けた「潜在発病者」の急増と、
ワクチンが効かないことがオミクロン型急拡大の原因です。
感染日数の間隔が短いと、感染者が減少に転じたときは
減るのも速い。
逆に、流行が拡大する局面で対策を先送りしたり、後手に
回ったときの影響は大きい。
急速拡大で、感染者や濃密接触者の追跡・隔離が間に
合わ なくなる。隔離する前に、家族や周りに感染が広が
ってしまう。
個々の責任で、でマスクの着用や換気を徹底し”密”を
避け、風邪の症状など少しでも体調が悪ければ、外出を
控えることです。
日経新聞