1996 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
女(男)の言い分 「配偶者男性をなんと呼ぶ?」
女性の社会進出や、共働き世帯の増加が影響して
主人、亭主、旦那etc 配偶者の男性の呼び方が、
若い世代を中心に”夫”と呼ぶ家庭が増えてきている。
”ご主人”という言葉が主流になったのは、戦後になって
から・・2000年以降は専業主婦世帯の減少が進み、
18年には、専業主婦世帯が共働き世帯の半分以下に
なった。
「主人」を夫やパートナーと呼ぶ家庭が年々増えて、
30代を中心に”夫”の言い方をなじむようになった。
主従関係をイメージする言葉に、違和感を覚える女性が
増えているためと思われる。
女性向けファッション誌にも変化が見られる。
かって「ご主人の休日カジュアル」などと、女性読者の
配偶者を「ご主人」と表記していたファッション誌が、
「夫とのランチ」などと記載するようになった。
男性の賃金が上がらなくなるのに伴い、女性の就業率が
増えた。
夫はかってのように、一家の大黒柱となり得るだけの給与
が貰えなくなり、妻に「自分も家計の担い手」という意識
が芽生えた・・”主人”という言い方が、時代にそぐわなく
なったのです。
男女平等の考え方が近年活発になっていることから、
夫が妻を呼ぶときも、「家内、奥さん、妻」と呼ばず、
きちんと名前で呼ぶ人が増えてきている//*・・
他人が家内を呼ぶ時、「お宅の奥さん」の一言で全て
済まされてしまうことに、違和感を感じる人はまだまだ
少ないようです。
ちなみに私は、妻は名前で、嫁いだ娘は名前に”さん”を
付けて 呼んでいる。