1992 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「自動運転”レベル4”急がれる開発」
自動車大手は自動運転がEVと並ぶ次世代車の競争力の
源泉になると、熾烈な開発競争を行っている。
ホンダは昨年3月、「レベル3」の機能を搭載した高級車
「レジェンド」を限定発売した。
レベル3は、高速道路など一定の条件下でシステムが運転
を担うが、非常時には運転手が対応しなければならない。
ホンダは更にゼネラルモータースと共同で、自動運転タク
シーの開発も進めていて、2025年をめどに運転を完全
自動化する「レベル4」の商用化を目指す。
レベル4は、公道での運転も含めて非常時にもシステムが
対応して危機を回避するため、超えなければならない技術
的ハードルは格段に高くなる。
システム側に非常時の判断能力が求められるため、
A I技術の処理能力は、レベル3の50倍程度高める必要
があるのです。
「レベル4」の実用化に伴い、警視庁は今年通常国会に
道交法改正案を提出する。政府は高齢化が進む地方を走る
バスなどを期待し、22年度中にも運行を始めたい考えだ。
米国や中国の新興メーカーは、「レベル4」の実用化で
先行している。日本は、渋滞時の高速道路走行時での
レベル3まで実現している。
トヨタ自動車はEV車「イーパレット」で、レベル4の
実用化を目指す。日本政府は、レベル4を25年にも実用
化する目標を掲げている。